吉本ひかる ノーボギー66首位浮上!黄金世代12人目優勝へ「安定している」

[ 2023年3月11日 04:45 ]

女子ゴルフツアー明治安田生命レディース   第2日 ( 2023年3月10日    高知県・土佐CC=6228ヤード、パー72 )

ティーグラウンドで笑顔でストレッチする吉本ひかる(撮影・井垣 忠夫)
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 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、吉本ひかる(24=マイナビ)が第2Rでボギーなしの6バーディーで66と伸ばし、通算9アンダーでトップに浮上した。98年度生まれ“黄金世代”で12人目の初優勝を目指す。首位にはささきしょうこ(26=日本触媒)、三ケ島かな(26=ランテック)との3人が並んでいる。

 計21ホールを回っても吉本の表情に疲れはなく、声は弾んでいた。それもそのはず。6アンダーの66は第2Rのベストスコア。その前の第1Rの残り3ホールを含めると、一日で実に8つもスコアを伸ばしたのだから。

 「ショットが凄く良かったので、バーディーチャンスが多かった。凄く安定していて、飛距離も伸びている」
 午前7時26分に第1Rの残り3ホールの競技を再開し、7番パー5で第3打を2メートルにつけてバーディー発進。第2Rでも勢いは続く。インの後半4つのバーディーは、いずれもショットを2メートル以内につけて奪ったもの。この日の計21ホールでボギーなしとショットの安定感が光った。

 昨年から松山英樹もケアする飯田光輝トレーナー(46)の元に通っている。今年1月には合宿を行い、体の動きをスイングにつなげるテーマでトレーニングを積んできた。例えば左手だけでのトスバッティング。「捻転の動きを覚えて、それをスイングにつなげられている」。昨季から1Wの飛距離は約10ヤード伸び、2打目以降で持つクラブの番手も変わった。「去年よりも自信を持って開幕に挑めた」と言った。

 98年度生まれの“黄金世代”の一人で、今年でツアー参戦7年目。すでにトップ10は14度経験している。もちろん、その視線の先にあるのは初優勝だ。「あと2日間あるので、自信を持って自分のプレーができれば」。念願の勝利をつかめば、世代12人目の王者誕生となる。

 ◇吉本 ひかる(よしもと・ひかる)1999年(平11)2月25日生まれ、滋賀県出身の24歳。滋賀短大付高卒。9歳でゴルフを始める。17年7月のプロテストに合格。17年に下部ツアーで1勝。19年にはトップ10に8度入るなど頭角を現した。昨季メルセデスランク68位でシード獲得はならずも、今季はQTランク28位の資格で出場。1メートル52、53キロ。

 ≪みなみ4位で決勝Rへホステス大会で「恩返し」≫
 冠スポンサーの明治安田生命に所属する勝が、第2Rを68で回って4位の好位置で決勝ラウンドに進んだ。同社が冠となって過去2大会は昨年が32位で21年が予選落ち。それだけに「予選を通って良かった」と声を弾ませた。

 大の阪神ファン。前夜のWBC日本戦では、「推し」という阪神・湯浅京己投手が活躍。観戦はできなかったが、SNSでチェックして「おおって思った」と笑顔を見せた。自身もホステス大会で「結果が一番の恩返し」と気合十分だ。

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