ユニクロ柳井社長が引退会見同席「新しい国枝慎吾の誕生」「一緒に世界の中の日本をよりよく」

会見する国枝氏（右）と同席した柳井社長（撮影・西海健太郎）
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　車いすテニスの第一人者で、1月に現役引退を発表した国枝慎吾氏（38）が、所属する東京・有明のユニクロ有明本部で会見を開き、華やかな雰囲気の中、プレーヤー生活に別れを告げた。

　会見場には09年から所属契約を締結しているユニクロの柳井正代表取締役会長兼社長（73）も出席し、花束を贈呈。国枝氏に対して「新しい国枝慎吾の誕生という意味で、今日はおめでたい日であります。一緒に世界の中の日本をよりよく変えていきましょう」とレジェンドを称えた。

　国枝氏はパラリンピックのシングルスで、08年北京、12年ロンドン、21年東京の3大会で金メダルを獲得。昨年のウィンブルドン選手権を制し、全ての4大大会とパラを制する「生涯ゴールデンスラム」も達成し、ランキング1位のまま引退を表明した。

　この功績に日本政府も国民栄誉賞を授与する方向で検討に入った。岸田文雄首相が官邸でスポーツ庁の室伏広治長官に国民栄誉賞を授与する方向で指示しており、受賞が決まればパラスポーツ界で初となる。