車いすテニスの国枝慎吾氏が引退会見「最高のテニス人生」国民栄誉賞検討は「連絡があった。大変光栄」

[ 2023年2月7日 13:41 ]

<国枝慎吾 引退会見>会見する国枝(撮影・西海健太郎)
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 車いすテニスの第一人者で、1月に現役引退を発表した国枝慎吾氏(38)が、所属する東京・有明のユニクロ有明本部で会見を開き、華やかな雰囲気の中、プレーヤー生活に別れを告げた。

 「東京パラが終わって引退を考えていた。昨年はGS4つのうち3つ獲得。調子もよかった。ウインブルドン優勝してあの芝のコートで最初に出た言葉が、これで引退だな、でした。やりきったな、という言葉が出てきた。このままテニスを続けていいのかという思いもあって、決意をしました」とあいさつ。ファンに向けて「応援してくださっているファンの皆様には最高のテニス人生が送れたと伝えたい」と感謝を述べた。

 そして3日に発表された国民栄誉賞授与の検討について「先週の金曜日に検討の連絡があった。車いすテニスが評価されたと大変光栄に感じた」」と笑顔を見せた。

 会見場は国枝氏愛用した車いす、ラケット、獲得したトロフィー、金メダルが飾られた。09年から所属契約を締結しているユニクロの柳井正代表取締役会長兼社長(73)も出席し、花束を贈呈。サポートを続けた国枝氏の功績を称えた。

 国枝氏はパラリンピックのシングルスで、08年北京、12年ロンドン、21年東京の3大会で金メダルを獲得。昨年のウィンブルドン選手権を制し、全ての4大大会とパラを制する「生涯ゴールデンスラム」も達成し、ランキング1位のまま引退を表明した。

 この功績に日本政府も国民栄誉賞を授与する方向で検討に入った。岸田文雄首相が官邸でスポーツ庁の室伏広治長官に国民栄誉賞を授与する方向で指示しており、受賞が決まればパラスポーツ界で初となる。

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