高校横綱「豪ノ湖」が圧勝デビュー しこ名は「北の湖」と故郷の「琵琶湖」から

[ 2023年1月10日 12:04 ]

大相撲初場所3日目 ( 2023年1月10日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所3日目>前相撲で宮地を破る豪ノ湖(左)(撮影・西海健太郎)
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 前相撲が始まり、今場所の新弟子検査に合格した7人と、先場所合格したモンゴル出身の2人の計9人が相撲を取った。

 埼玉栄高で昨年高校横綱に輝いた高山瞬佑(当時の名)改め豪ノ湖(18=武隈部屋)が、相撲未経験の宮地(18=高田川部屋)を一方的な突き出しで下した。初めてのプロの土俵に緊張しながらも実力を示す圧勝。高校横綱の肩書きに注目が集まるが「高校横綱(の名誉)は捨てて、一から親方を信じて頑張っていきたい」と気を引き締めた。
 「豪ノ湖」のしこ名は師匠の武隈親方(元大関・豪栄道)が考案。昭和の大横綱・北の湖の「湖」と、出身地である滋賀県の琵琶湖にちなんで「湖」をつけた。

 滋賀県は、2年後に国民スポーツ大会(国体)の開催を控えているため近年は力を入れているが、もともと相撲があまり盛んではない地域。県出身の現役力士は元幕内の鳰の湖ただ一人。「滋賀県(出身力士)が少ないので、頑張って上に行きたいと思います」。地元・滋賀の象徴でもある「湖」をしこ名に取り入れ、故郷の思いも背負って出世を目指していく。

 ◇豪ノ湖 瞬佑(ごうのうみ・しゅんすけ)本名=齊藤瞬佑。2004年(平16)5月19日生まれ、滋賀県近江八幡市出身の18歳。小6の頃、長浜相撲クラブで相撲を始め、八幡東中3年時に全国都道府県中学生大会準優勝、全中8強。埼玉栄高2年時に全国高校選抜大会3位。3年時に全国高校金沢大会8強、全国高校総体優勝(高校横綱)。同年12月に武隈部屋入門を発表。1メートル78、128キロ。

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2023年1月10日のニュース