【前相撲】ジャミン改め朝白龍が快勝 同郷の先輩・朝青龍や朝赤龍のような「強い力士になりたい」

[ 2023年1月10日 10:38 ]

大相撲初場所3日目 ( 2023年1月10日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所3日目>前相撲で豊稀錦を攻める朝白龍(右)(撮影・西海健太郎)
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 前相撲が始まり、今場所の新弟子検査に合格した7人と、先場所合格したモンゴル出身の2人の計9人が相撲を取った。

 日体大柏高、拓大で活躍してきたモンゴル出身のジャミントクトホ改め朝白龍(24=高砂部屋)は、同じモンゴル出身で福岡・希望が丘高を昨年卒業したトゥシグ改め豊稀錦(ときにしき、19=朝日山部屋)を押し出しで下した。高校相撲出身の実力者が集う前相撲で、大卒として力の違いを示した。

 しこ名の「朝白龍」は、師匠の高砂親方(元関脇・朝赤龍)が考案。師匠や部屋の大先輩でもある元横綱・朝青龍と同じ「朝○龍」をつけようと考え、白星を表す縁起の良い「白」を取り入れた。同郷の偉大な先輩たちにちなんだしこ名を授かった朝白龍は「横綱(朝青龍)のような気持ちの強い相撲を取りたい。師匠(朝赤龍)のような(攻めが)細かくて相手に何もさせないような相撲を取りたい。強い力士になりたい」と目標を掲げた。しこ名が決まったのは今場所の初日(8日)。この日は奇しくも自身の24歳の誕生日で「大きな誕生日プレゼントみたいでとてもうれしかった」と喜んだ。

 力士になることは8年前から願い続けていた夢だった。15年春に現関脇の豊昇龍(23=立浪部屋)と現十両の欧勝馬(25=鳴戸部屋)と同じ飛行機で来日し、千葉・柏日体高(現・日体大柏)に相撲留学。「大相撲に入りたくて日本に来た」が、なかなか入れる部屋が見つからなかった。高校卒業後は拓大に進学し、昨年春に大学卒業と同時に高砂部屋へ入門。それから約1年の研修期間を経てようやくこの日を迎えた。「やっと土俵に上がれたのでうれしかったです」。夢への大きな一歩を踏み出し、実感を込めた。

 一緒に来日した2人は既に関取として活躍している。「今は力の差がけっこうあると思う。2~3年後には同じ場所で戦えるようになりたいと思います」。盟友の背中を追いかけ、目標の地位である三役を目指していく力士人生が始まった。

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2023年1月10日のニュース