報徳学園・西條監督 再出発誓った「子供たちがやっていて楽しい、それが結果につながるラグビー目指す」

[ 2023年1月8日 06:00 ]

全国高校ラグビー大会決勝   報徳学園10―41東福岡 ( 2023年1月7日    花園 )

<報徳学園・東福岡>初優勝ならず肩を落として引き揚げる報徳学園・西條監督(撮影・大森 寛明)
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 実に48回目の出場で報徳学園を初の決勝進出に導いた西條裕朗監督(59)は「本当に東福岡は強いなと」と完敗を認めた。その上で、あと一歩、届かなかった悲願成就へ再出発を誓った。

 「ここに来たからと満足して同じことをしていたんではダメ。常にもがきながら、子供たちがやっていて楽しい、それが結果につながるようなラグビーを目指して頑張りたいと思います」

 就任26年目。97年に当時のOB会長だった松浦雅明氏に誘われ、母校の監督に就いた。初年度にいきなり同校初の4強入り。「自分がやらせて、やったつもりになっていた」。その後は8強の壁が破れず、自身の指導方針を見直し、自主性を重視するスタイルでついにたどり着いた決勝の舞台だった。

 “恩人”の松浦氏は昨年6月に死去。「松浦さんはじめ、亡くなっていった方々に“いつか、優勝という報告をしたい”とやってきた」。コロナ下の制限された状況でつくり上げた報徳史上最強のフィフティーン。それを超えるチームを、必ず花園に連れてくる。(山添 晴治)

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2023年1月8日のニュース