朝乃山が1年8カ月ぶりの関取白星 土俵入りに「富山後援会」の化粧まわしを選んだ理由は…

[ 2023年1月8日 16:05 ]

大相撲初場所初日 ( 2023年1月8日    東京・両国国技館 )

<初場所初日>貴健斗(左)を攻める朝乃山(撮影・郡司 修)
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 6場所ぶりに関取に復帰した元大関の十両・朝乃山(28=高砂部屋)が貴健斗(26=常盤山部屋)を下して白星発進とした。

 立ち合いで得意の右は差せず、引いたところを押し込まれたが土俵際うまく左へ回り込んで突き落とし。大関だった一昨年夏場所以来、1年8カ月ぶりに関取としての白星を挙げた。「今日は(体が)硬くて前に出られなかった。そこが課題」と反省し「明日からは前に出る自分の相撲を取って、またお客さんに心の底から応援してもらえる力士を目指していきたい」と気を引き締めた。

 十両土俵入りでは、ひときわ大きな拍手を浴びた。1年8カ月ぶりとなる土俵入りに選んだ化粧まわしは、地元の「朝乃山富山後援会」から贈られたもの。「富山後援会が自分にとっては大きな味方でした。不祥事を起こした時も解散せず関取に戻るまで待っていてくださったので、初日からつけようと思いました」。感謝の気持ちを胸に、恩返しをすべく土俵に上がった。

 6場所の出場停止処分が明けてから4場所目。「またこうやって15日間相撲を取らせていただけることに感謝の気持ちを忘れず、白星を届けることが皆さんへの恩返しだと思いますので」。大関復帰への新たな一歩を踏み出した。

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2023年1月8日のニュース