幕下・川副「勝ち急ぎすぎた」悔しい黒星発進　目標の全勝ならず「せめて残りは全部勝ちたい」

大相撲初場所初日 （ 2023年1月8日    東京・両国国技館 ）

＜大相撲初場所・初日＞幕下　千代の海に突き落としで破れる川副（撮影・村上　大輔）
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　一昨年の学生横綱でデビュー3場所目の幕下・川副（23＝宮城野部屋）が十両経験者の千代の海（29＝九重部屋）に突き落としで敗れて黒星発進となった。

　鋭い立ち合いから右を差して一気に出ていったが足がついていかず前に落ちた。「思っているような立ち合いができて勝ち急ぎすぎた。完璧な立ち合いができたのでそのまま走ったけど、慌てすぎたかなって感じです」。角度の良い立ち合い、そして右差しと狙い通りの攻めがうまくいきすぎたため、逆に土俵際の詰めを欠いてしまった。

　場所後には師匠の宮城野親方（元横綱・白鵬）の引退相撲が控えている。東幕下7枚目で臨む今場所、師匠のためにも7戦全勝で新十両昇進を決めて臨みたいところだった。「最初から裏切るような形になってしまった」と悔しがり、「せめて残りは全部勝ちたい」と前を向いた。