帝京大が2大会連続11度目V! 決勝での最多得点&最大得点差で早大圧倒!! ラグビー全国大学選手権

[ 2023年1月8日 15:00 ]

ラグビー全国大学選手権決勝   帝京大73-20早大 ( 2023年1月8日    東京・国立競技場 )

<帝京大・早大>前半、先制トライを決める帝京大・高本(撮影・久冨木 修)
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 ラグビー全国大学選手権決勝は8日、東京・国立競技場で行われ、帝京大が2大会連続11度目の優勝を果たした。3大会ぶり17度目の頂点を狙った早大に73-20で圧勝。9連覇を含む10度の優勝に導いた岩出雅之前監督に代わり、今季から指揮した相馬朋和監督が就任初年度でチームを大学日本一に導いた。これまでの決勝での最多得点、最大得点差は、いずれも2014年に帝京大が筑波大に対して記録した50得点、43得点差。歴史を塗り替える圧勝だった。

 王者の力を見せつけた。帝京大は前半2分、SO高本幹也(4年)がトライとコンバージョンゴールを決め7点先制。一時逆転を許したが、7―12の同22分にゴール手前の密集からパスを受けたロック青木恵斗(2年)がゴール下へ飛び込むと、続けて高本幹也がゴールを決め、14―12と逆転に成功した。

 FW陣がスクラムやラインアウトのセットプレーで好機を演出し、バックスが決定力を発揮。No・8延原秀飛(3年)、WTB高本とむ(3年)もトライを奪い、28―12で試合を折り返すと、後半もフォワード陣が圧力をかけ続け、バックスが縦横無尽に駆け巡る盤石の展開。後半6分、11分、19分、23分と立て続けにトライを奪い、一気に勝負を決めた。

 自慢のFW陣は相馬監督が徹底的に指導した。テーマは「一貫性」と「ボディーポジション」。安定したフォームを固めるため、グラウンド横で小さなタイヤを30メートル押す独自トレーニングを積んだ。プロップ上杉太郎(3年)は「一貫性は今年一年で積み重ねてきた」と自信を示す。また、体重130キロ超の指揮官自らスクラム練習に参加することもあった。現役に負けない屈強な練習相手に「強いです(笑い)」と上杉。まさにチーム一丸で連覇を目指してきた。

 バックス陣には、リーグワンでプレーするOBたちがアドバイスすることもあった。東京SG(旧サントリー)のCTB森谷圭介(28)と、埼玉(旧パナソニック)のWTB竹山晃暉(26)は部員とともに汗を流し、年齢が近い兄貴分として良き相談役となっていた。昨年5月からWTBに本格的に挑戦した小村真也(2年)は「ポジショニングやプレー中の考え方を教えてくださる。トライを取り切る力がついてプレーの幅が広がった」と吸収。“帝京ファミリー”の力も結集させ、新監督の就任即Vを後押しした。

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