宇野昌磨が貫禄の首位発進「今できる最大限」“今季世界最高”100・45点 今季初戦の五輪銀・鍵山6位

[ 2022年12月23日 20:48 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 男子SP ( 2022年12月23日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

<全日本フィギュア男子SP>演技する宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートの全日本選手権第2日が23日、大阪・東和薬品ラクタブドームで行われ、男子ショートプログラム(SP)で3年ぶり5度目の頂点を目指す宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が国際スケート連盟(ISU)非公認ながら今季世界最高となる100・45点を叩き出し首位発進。島田高志郎(21=木下グループ)が87・69点で2位、山本草太(22=中京大)が86・89点で3位、友野一希(24=上野芝ク)が85・43点で4位、今季初戦となった鍵山優真(19=オリエンタルバイオ・中京大学)は81・39で6位だった。また、ジュニア王者の吉岡希(19=法大)は第1グループ5番滑走で80・85点のハイスコアをマークし7位と好発進。フリーは25日に行われる。

 ムーディーに、華麗に世界王者の舞を見せつけた。冒頭の4回転フリップを完璧に決めた。唯一コンビネーションジャンプの連続トーループが4回転―3回転ではなく4回転―2回転に。演技後は笑顔で“ゴメン”といったジェスチャーを見せた。しかし、リンクアウトの際はステファン・ランビエル・コーチと熱い抱擁を交わし会場を沸かせた。得点は今季初となる100点超え。「最高のコンディションでのSPと比べると、出来なかったところはあるけど今できる最大限はできた。プログラムとしてはまだまだ表現できたが、今日はあれがベストだと言い切れる」と納得の表情を見せた。

 23番滑走の山本はジャンプのミスがありながらも美しい演技でGPファイナル2位の実力を示した。同じくファイナル出場で5位だった三浦佳生は25番滑走で持ち味のダイナミックな4回転ジャンプの軸が傾きミスを連発。得点は71・12点と悔しいSPに。26番滑走で同4位の佐藤駿は81・78点で5位発進となった。

 28番滑走で登場した友野は冒頭の4回転トーループで転倒。しかし、そこから立て直しエネルギッシュでリズミカルなステップで会場を沸かせた。演技後は天を仰いで悔しそうな表情を見せたが、最後は持ち前の笑顔で拍手に応えた。29番滑走の島田は4回転2本の挑戦のプログラムに挑み、演技後は満面の笑みを浮かべた。

 ケガでGPシリーズを欠場。今季初戦となった鍵山は最終滑走で登場。冒頭で4回転サルコーを決めたが、その後のコンビネーションジャンプで手をつくなどミスも見られた。演技終了直後には両手を合わせて悔しそうな表情を見せたが、久々の本番リンクの感触を確かめるように笑顔でリンクアウトした。

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