島田麻央あるぞ14歳V 「緊張」全日本女子SPデビュー戦で国内大会自己新

[ 2022年12月23日 05:07 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日・女子SP ( 2022年12月22日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

演技する島田麻央(撮影・長久保 豊)
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 女子ショートプログラム(SP)で、全日本ジュニアを制して推薦出場となった14歳の島田麻央(木下アカデミー)が70・28点をマークして4位発進した。自己記録に迫る高得点で首位とは7・51差。初の全日本選手権で逆転優勝圏内につけた。昨季覇者の坂本花織(22=シスメックス)が77・79点で首位、GPファイナル女王の三原舞依(23=シスメックス)が74・70点で2位となった。あす24日に女子フリーが行われる。

 全日本デビューとなった14歳の島田が好発進した。「ライオンキング」に乗って、軽やかな演技を披露。冒頭の3回転フリップから全てのジャンプを着氷させ、ラストの高速スピンでは会場から拍手を送られた。技術点では全体トップ。国際スケート連盟非公認ながら、自己ベストの71・49点に迫るスコアを叩き出した。

 「緊張していた中でまとめられたことは良かった。70点を超えたのは国内大会で初めてなので、うれしかったです」

 過密日程もあって本調子ではなかったが、気持ちは高ぶっていた。名前の由来であり、憧れの存在でもある浅田真央さんの現役最後の主要大会となったのが、16年の全日本。当時の記憶は脳裏に焼き付いており、同じ舞台に立てることが喜びだった。

 北京五輪後に変更が決定した年齢制限によって、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪には出場できない。それでも、8年後の冬季五輪を見据えながらトレーニングを重ね、今季はジュニアGPシリーズで2連勝。ジュニアGPファイナルでも初出場優勝を飾った。指導する浜田美栄コーチが「調子が悪いときでもよく練習する」という努力が、その才能を支えている。

 首位坂本と7・51点差で迎えるフリーには、トリプルアクセル(3回転半)と4回転トーループを組み込む。逆転で頂点に立てば、シニア転向前のジュニア年代の選手としては、03年の安藤美姫(16歳)以来となる19年ぶり。16歳で全日本を初制覇した浅田真央も年齢で上回ることになる。

 「(大技2本に)今季は挑戦すると決めているので。(今年の)最後の大会でも、挑戦する姿を見せたい」。年末にはUSJとディズニーランドに行く予定。ご褒美も励みに、フリーもハツラツと滑りきる。

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