正代 今年を振り返り「長い1年でした」 大関復帰を懸ける初場所へ「自然体でいけたら」

[ 2022年12月23日 12:25 ]

正代
Photo By スポニチ

 大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)で大関から関脇に陥落することが決まっている正代(31=時津風部屋)が23日、東京都墨田区の同部屋で稽古後に報道陣の取材に応じた。

 この日は土俵での稽古は行わず、幕下・吉井(19)らとともに外で大きなタイヤを使ったトレーニングを行った。冬巡業が終わってからは、休み期間をはさんで20日から稽古再開。その後は出稽古には行かず、部屋でのトレーニングに注力してきた。

 3度のカド番、そして陥落を経験したこの1年。「大変でしたね。長い1年でした」と振り返った。九州場所後には、弟弟子で東京農大の2学年後輩でもある元幕内・豊山(29)が引退。「本人が決めたことなので、後悔しない人生だったらそれでいいかな」と惜しみながらも「決断するのは勇気がいると思う」と後輩の思いを尊重した。これで時津風部屋の関取は正代だけに。「僕はまだまだ辞める気はないので」と笑いながら、豊山の分までこれからも相撲を取り続ける気概を示した。

 初場所は10勝以上すれば1場所で大関復帰となる。「勝ちたいですけどね」と本音を漏らしながらも「あまり意識しすぎないようにしたいかなと思っています。自然体でいけたら」と気負いはない。窮地からカド番を脱出した今年の春場所と名古屋場所のように、逆境を力に変えて初場所に臨む。

続きを表示

2022年12月23日のニュース