岡崎真氏 14歳・島田の演技は“リビュー”不要なほど「パーフェクト」

[ 2022年12月23日 05:06 ]

フィギュアスケート全日本選手権第1日・女子SP ( 2022年12月22日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

演技する島田麻央(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 【岡崎真の目】島田の演技は完璧だった。テクニカルパネルは通常、少しでも疑わしい要素があれば“リビュー”をして映像を見直すのだが、彼女の演技はオールグリーンで一度もイエローがつかなかった。ジャンプもスピンも全てクリーンで、何の確認もいらない文字通りの「パーフェクト」だったということだ。

 トリプルアクセルや4回転ジャンプばかりが注目されがちだが、スピンのレベルの取り方もうまい。回転も速く、最後の足替えコンボスピンではGOE(出来栄え評価)でプラス5をつけたジャッジもいる。スピンのプラス幅は坂本よりも大きく、それが彼女を技術点でトップに押し上げたような感じだ。

 まだ14歳で若々しさやフレッシュさが目立つ分、演技点が低くなりがちだが、それ自体は悪いことではない。フリーでは坂本や三原もしっかりまとめてくるだろうが、島田も大技を持っているだけに、逆転優勝の可能性がないとは言えないはずだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

続きを表示

2022年12月23日のニュース