ペア初制覇“りくりゅう”涙の理由明かす「僕のせいで…不安な気持ち大きかった」

[ 2022年12月10日 04:08 ]

フィギュアスケートGPファイナル第2日 ( 2022年12月9日    イタリア・トリノ )

<トリノGPファイナル ペア>いつものポーズで金メダルをかざす三浦璃来&木原龍一(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 ペアのフリーが行われ、昨季の世界選手権準優勝の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)がSPに続きトップの136・50点をマークし、合計214・58点で初制覇を成し遂げた。2位と1・30点差の僅差でビッグタイトルを獲得した。

 演技を終え、キス&クライで優勝が確定すると、号泣して抱擁。その時の感情について木原は「僕自身、8年ぶりくらいにサルコーでミスがあり、僕のせいで点数が出せないんじゃないかと悔しさを感じて…不安な気持ちが大きかった」と明かした。三浦も「ジャンプやスローのミスで相手にに申し訳ない気持ちがあった。2人とも不安な気持ちだった」と振り返った。

 日本勢として初めて世界の頂点に立ち、長年リンクに立ち続けてきた木原は「今日2人で優勝できてもの凄くうれしく思います。2人とも細かいミスが出てしまったので物凄い反省ですし。初めてプレッシャーと戦う試合だったので、世界選手権に向けて良い経験になった」と実感を込めた。

 今季のクライマックスは来年3月にさいたまスーパーアリーナで行われる世界選手権。シーズン前の左肩脱臼から復活した三浦は「前半戦での良かった点はミスや合わないことがあっても笑顔で滑りきれること。練習の積み重ねが演技の自信に変えられることが前半の成長」と話した。今季のプログラムは「自己犠牲」をテーマに「新しい自分たち」を表現する“りくりゅう”が、確かな手応えを持ち帰る。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月9日のニュース