宇野昌磨「ようやく、やりがいを持って…」今季世界最高の99・99点で首位発進

[ 2022年12月9日 08:06 ]

フィギュアスケート・GPファイナル第1日 ( 2022年12月9日    トリノ・パラベラ競技場 )

<トリノGPファイナル 男子SP>首位に立った宇野昌磨(撮影・長久保 豊)
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 男子のショートプログラム(SP)が行われ、昨季の世界選手権を制した宇野昌磨(トヨタ自動車)は、自身のシーズンベストで今季世界最高となる99・99点をマークして首位発進した。

 冒頭の4回転フリップをきれいに決め、続く4回転―2回転のトーループも成功させる。後半のトリプルアクセル(3回転半)も決めると、ステップやスピンは満足できるものとはならなかったが、演技後は納得の表情を浮かべた。

 「失敗はあったものの、練習してきたことが試合で出せた。ジャンプ以外のスピン、ステップは練習不足が出ていたので、ジャンプの不安要素がなくなったら、スピンやステップも練習していきたい」

 今季、これまで悩まされてきたのが「靴問題」。感覚が良くない中でストレスが生じ「できていない理由が自分以外にあると思うと、やっていて楽しくない」という感情を抱えていた。精神面に余裕がないままスケートと向き合ってきたが、慣れると同時に気持ちの整理もつき始め、ようやく競技に集中できるようになった。

 「練習しなきゃ、という気持ちで練習している時もけっこうあったので、ようやくやりがいを持って、練習を再開でき始めている。久々に充実感を持って大会に臨めている」

 これまでのGPファイナルでは2位が2回、3位が2回。初制覇を懸け、SP首位でフリーに挑む。

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