【全日本大学駅伝】国学院大、早大、中大…戦い終えて

[ 2022年11月7日 04:37 ]

全日本大学駅伝 ( 2022年11月6日    愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮の8区間106・8キロ )

 <2位国学院大>過去最高成績を更新も、優勝校に3分21秒離される完敗。前日会見で3冠を狙う駒大の「邪魔をしたい」と宣言していた前田康弘監督は、「選手はよく走った。絶対に2位は譲らないという走りができた」と振り返った。1区は17位と出遅れも、徐々に順位を上げ5区で青木瑠郁(1年)が区間賞を獲得する快走で2位に浮上。端正なマスクのルーキーは「自信になったが、これで終わりではない」と箱根でのリベンジを宣言。前田監督も「(駒大という)高い山に挑んでいく」と言葉に力を込めた。

 <5位創価大>初出場でシード権を獲得する快挙も、目標の3位には届かず。榎木和貴監督は「目標タイムをクリアできたが他校が強かった。全体的にレベルが上がり、強化が追い付いていなかった」と反省の弁を述べた。異例のスピードレースとなる中、2区では葛西潤(4年)が駒大のスーパールーキー佐藤と競り合い、1秒差で区間賞を獲得。区間新となる魂の走りのエースは「攻めの走りができた。最後は根性」と胸を張った。

 <6位早大>選手時代に2度の区間賞と優勝を経験している花田勝彦新監督が、指揮官として29年ぶりに伊勢路に帰還。10月の箱根予選会出場校では唯一、来年のシード権を獲得し、「前半4人は理想通りだった」と振り返った。誤算は3位から8位に順位を落とした6区の菖蒲敦司(3年)で「速く入ったがかぶせられて、ショックで体が動かなかったかな」と分析。箱根に向け「みんなスタミナが切れた。11月は足づくり」と話した。

 <7位中大>当日変更で投入されたエース吉居大和(3年)が、6区で37分1秒の区間新をマークした。同大14年ぶりの区間賞でシード権獲得に貢献。大会前に帯状疱疹(ほうしん)による不調で出場を見送る予定だったが、前日練習で復調。前夜に急きょ出場が決まった。「区間賞でホッとしている」と語る一方で「本来ならエース区間として活躍しないといけない。箱根では先頭で勝負できる駅伝をしたい」と自覚を口にした。

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2022年11月7日のニュース