明大“W司令塔”躍動で2位浮上 20日に帝京大と直接対決

[ 2022年11月7日 04:35 ]

関東大学ラグビー対抗戦Aグループ   明大54ー3慶大 ( 2022年11月6日    熊谷 )

前半、トライを決める明大・伊藤(左から2人目)
Photo By スポニチ

 関東大学ラグビー対抗戦Aグループで全勝対決2試合が行われ、明大は慶大に54―3で快勝した。3トライ差以上の勝利に付与されるボーナス点を含む勝ち点5を積み上げ、単独2位に浮上。SO伊藤耕太郎(3年)とCTB広瀬雄也(3年)による“ダブル司令塔”のゲームメークが光り、計8トライを奪った。連覇を狙う帝京大は早大を49―17で下し首位キープ。明大と帝京大は20日に直接対決する。

 2人の司令塔によるトライ演出劇場だった。10番で出場した伊藤は前半8分、敵陣ゴール手前中央から右へロングパス。フッカー松下(3年)の先制トライをアシストし「やることが明確になっていた」と流れを引き寄せた。

 12―3の同35分には、敵陣左22メートルライン付近のスクラムから右展開の攻撃で配役をスイッチした。12番をつける広瀬がSOの役割をこなし、相手の隙を見て伊藤へ巧みなパス。そのまま伊藤が約25メートルを走り切ってトライを奪った。「今年の強みは、いろんな人がいろんなポジションに入ること。自分で仕掛けるところは仕掛け、カバーするところはカバーする」と広瀬。それぞれが二刀流を使い分け、相手を翻弄(ほんろう)した。

 次節は昨季の大学選手権王者で首位の帝京大へ挑む。神鳥監督は「タフなゲームが続く。今日のゲームを勢いに変えたい」とシーズン終盤を見据えた。

 ≪慶大PG3点のみ≫慶大はノートライに抑えられ、5連勝を逃した。攻守で力負けし、好機をつくることができず得点はPGの3点のみ。フランカー今野主将(4年)は「自分たちのやりたかったことが、明大のプレッシャーでできなかったことを肌で感じた。悔しい」と肩を落とした。次節は23日の早大との対決。主将は「顔を上げ、チームで一致団結して向かっていきたい」と切り替えた。

続きを表示

2022年11月7日のニュース