バッカニアーズのブレイディーが土壇場で逆転TD 連敗を4で阻止 通算パス獲得は「6ケタ」の大台

[ 2022年11月7日 11:18 ]

土壇場で決勝のTDパスをマークしたバッカニアーズのQBブレイディー(AP)
Photo By AP

 NFLは6日に第9週の11試合を各地で行い、バッカニアーズは地元タンパ(フロリダ州)で昨季のスーパーボウルを制したラムズを16―13(前半6―7)で下して連敗を3で阻止。敗色濃厚だった試合をQBトム・ブレイディー(45)の冷静なパスさばきでひっくり返した。

 ペイトリオッツ時代の2019年のスーパーボウルでラムズに13―3で勝っているバッカニアーズのQBトム・ブレイディー(45)は58回中36回のパスを通して280ヤードを稼いだものの、レシーブ陣が6回の“落球”を犯すなどで第4Q終盤まで苦戦。10月28日にスーパーモデルで妻のジゼル・ブンチェンさん(42)との離婚を発表していたが、“独身”となって迎えた初戦では流れを変えられない時間帯が続いた。9―13で迎えた残り1分57秒には(ラムズ陣内6ヤード地点)エンドゾーン内へのパスも失敗。相手のマークを振り切っていたWRスコッティー・ミラー(25)がキャッチできずにチームは追い込まれていた。

 しかしこのあとのラムズの攻撃を守備陣が食い止め、残り44秒から自陣40ヤード地点で最後の攻撃権を得ると、ブレイディーはここから5回のパスを成功。残り9秒に新人TEのケイド・オットン(23)にこの日唯一のTDパス(1ヤード)を通し、わずか35秒間で60ヤードを前進して土壇場で逆転勝利を収めた。

 ブレイディーはバッカニアーズ移籍後のラムズ戦では4戦目で初勝利。レギュラーシーズンの第4Q最後のウイニング・ドライブ(延長を含む)は通算55回目となり、ペイトン・マニング(元コルツほか)を抜いて歴代単独最多となった。

 またレギュラーシーズン(327試合)とプレーオフ(47試合)を併せたパス獲得は10万116ヤード。NFL史上初めて“6ケタ”の大台に乗せた。

 ラムズは3勝5敗。スーパーボウルでMVPとなったWRクーパー・カップ(29)が8回のレシーブで127ヤードと1TDを記録したが、ここ5戦では4敗目を喫した。

 ドルフィンズはシカゴ(イリノイ州)でベアーズを35―32(前半21―17)で退けて6勝3敗。QBテュア・タンゴバイオーラ(24)がサックを一度も浴びることなくパスで3TDを稼げば、今季のリーディング・レシーバーとなっているWRタイリーク・ヒル(28)は7回のレシーブ(1TD)で143ヤードをマーク。今季のレシーブによる獲得は1104ヤードとなって9試合で自身5回目の1000ヤード突破を果たした。

 ベアーズは3勝6敗。QBジャスティン・フィールズ(23)はパスで123ヤード、3TDを稼ぎ、ランでは15回のキャリーでQBのラッシング記録となる178ヤードを走破(61ヤードのTDあり)したが勝利には結びつかなかった。

 QBが150ヤード以上を走ってパスで3TD以上をマークしたのはフィールズが史上初。ただしチームはここ6戦で5敗目を喫した。

 ジェッツは地元イーストラザフォード(ニュージャージー州)で今季のV候補、ビルズに20―17(前半10―14)で競り勝って6勝2敗。ここ6戦で5勝目を挙げ、過去2シーズンで記録してた勝利数(計6勝27敗)に今季9試合で並んだ。

 ジャガーズとライオンズは連敗を5で阻止。昨季のスーパーボウルに出場したベンガルズはパンサーズを退けて5勝4敗と白星が1つ先行している。

 <第9週の結果>
 ▼3日
イーグルス(8勝)29―17*テキサンズ(1勝1分け6敗)
 ▼6日
チャージャーズ(5勝3敗)20―17*ファルコンズ(4勝5敗)
ドルフィンズ(6勝3敗)35―32*ベアーズ(3勝6敗)
*ベンガルズ(5勝4敗)42―21パンサーズ(2勝7敗)
*ライオンズ(2勝6敗)15―9パッカーズ(3勝6敗)
*ペイトリオッツ(5勝4敗)26―3コルツ(3勝1分け5敗)
*ジェッツ(6勝3敗)20―17ビルズ(6勝2敗)
バイキングス(7勝1敗)20―17*コマンダーズ(4勝5敗)
*ジャガーズ(3勝6敗)27―20レイダース(2勝6敗)
シーホークス(6勝3敗)31―21*カージナルス(3勝6敗)
*バッカニアーズ(4勝5敗)16―13ラムズ(3勝5敗)
*チーフス(試合中)タイタンズ
 ▼7日
*セインツ―レイブンズ
 *はホームチーム。ブラウンズ、カウボーイズ、ブロンコス、ジャイアンツ、スティーラーズ、49ersは試合なし

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月7日のニュース