京産大 開幕5連勝で10大会連続の選手権キップ 逆転勝ちを広瀬監督称賛も「セットプレーを磨かないと」

[ 2022年11月7日 06:00 ]

関西大学ラグビー   京産大31-26同大 ( 2022年11月6日    宝が池 )

<京産大・同大>後半、左隅に跳び込み、逆転トライを決める京産大・タモエフォラウ(撮影・北條 貴史)
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 連覇を狙う京産大は31―26で同大に競り勝ち、開幕5連勝とした。後半34分にフランカーのヴェア・タモエフォラウ(3年=札幌山の手)が逆転トライ。3位以内を確定させ、10大会連続の大学選手権出場を決めた。天理大は10―0で近大を下し、開幕5連勝で9大会連続の大学選手権出場が決定。5連勝同士の両校は20日に行われる次節で激突する。

 劣勢に立たされても、京産大フィフティーンの心は折れていなかった。後半32分に同大に逆転を許しながら、その2分後に敵陣へと攻め込む。22メートルライン付近からモールで押し込み、最後は途中出場のタモエフォラウが隙を突いてトライ。試合をひっくり返した。

 「同志社に逆転されて“今日は終わった”という感じが出るかなと思ったけど、選手たちは逆転を目指して戦ってくれた」

 最後まで諦めない姿勢をたたえたのは広瀬佳司監督。今季初めての接戦を制し、開幕5連勝で10大会連続の大学選手権出場を決めた。

 ただ、手放しで喜べないのが実情だ。この一戦で相次いだのがラインアウトのミス。8月の菅平合宿中に行った早大との練習試合でも露呈した課題で「セットプレーをもっと磨かないといけない」と指揮官は言う。2季連続となる関西制覇、そして悲願の大学日本一を達成するためには修正が求められる。

 次節は5連勝同士の激突となる天理大戦で、優勝が決まる可能性もある大一番だ。春季トーナメントの決勝では31―31で引き分けて優勝を分け合っており「勝ったことを糧にして、次の天理戦に臨みたい」と主将のフランカー福西。大黒柱のCTB家村も復帰予定で、全力でライバルを倒しにいく。 (西海 康平)

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2022年11月7日のニュース