堀川未来夢 逆転で今季2勝目 昨年は最終日V逸「何としても優勝したいと思っていた」

[ 2022年11月7日 04:41 ]

男子ゴルフツアー マイナビABCチャンピオンシップ最終日 ( 2022年11月6日    兵庫県 ABCGC=7217ヤード、パー72 )

通算17アンダーで優勝し、祝福される堀川未来夢
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 2位で出た堀川未来夢(29=Wave Energy)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算17アンダーの271で優勝した。8月の日本プロ選手権に続く今季2勝目で、通算4勝目。2打差の2位に河本力(22=フリー)、出水田大二郎(29=TOSS)、67をマークした岩田寛(41=フリー)が入った。プロ転向初戦の蝉川泰果(21=東北福祉大)は69で回り、通算7アンダーで28位だった。

 ウイニングパットを見届け、堀川が両腕を突き上げた。最後は落とさなければ勝てる状況だったが、「最善を尽くしてバーディーを取ることだけを考えた」とバーディーフィニッシュ。最終日に首位タイから逆転された昨年大会を思い起こし「何としても優勝したいと思っていた」と率直に口にした。

 1Wショットの平均飛距離は271ヤード強。ツアートップの河本に50ヤードも劣るが、確かなマネジメントと技がある。その持ち味を見せたのが15番(パー5)。フェアウエーからの第2打が右バンカーへ入ったが、これは織り込み済み。「(バンカーから)出して5ヤードくらいに落とせば自然と寄る。10段階の難易度で言えば2か3」。80センチにぴたりとつけ、バーディーを奪った。

 登録者数25万人に達するYouTubeの自身のチャンネルで、大会ごとの注目ホールと攻め方を紹介する。「事前に見てもらうと、戦略性を感じて面白くなる」。ツアーを盛り上げる人気者が、最高の結果で今週の答えを出した。

 ≪蝉川 プロ転向初戦は悔しい28位≫優勝を狙うと公言してプロデビュー戦に臨んだ蝉川は28位にとどまった。出身地の兵庫県加東市での開催で上位の争いに絡むこともできず「悔しい経験をして、次に生きてくる。絶対に忘れないようにしたい」と受け止めた。“初任給”は82万2000円。「この一打で何十万も何百万も変わるんだと思ってプレーした」と、賞金を稼ぐプロの立場も身に染みて感じた。「もっともっとためて、(使い道は)最終戦が終わってから考えたい」と次週から最終戦まで出場の3試合でさらなる“貯金”を目指す。

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2022年11月7日のニュース