日本代表、NZ撃破で“シン・サクラの方程式”確立だ 山沢→李承信の司令塔リレーで金星トライ

[ 2022年10月28日 05:10 ]

山沢拓也
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 司令塔リレーで大金星をつかむ。ラグビー日本代表は27日、29日に東京・国立競技場で行われるテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」のニュージーランド(NZ)代表戦の登録メンバー23人を発表した。SOは山沢拓也(28=埼玉)を先発させ、李承信(リスンシン)(21=神戸)をリザーブから投入予定。オンラインで会見したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、52)は2人によるゲームメークを期待した。

 司令塔の座を争うライバルの2人が、オールブラックスを迎え撃つ。多彩なプレー選択を誇る“ファンタジスタ”山沢を先発、昨季リーグワン4位の97得点と決定力のある李承信を控えに配置。ジョセフHCは「山沢は好調だ。先発させて経験を積ませたい。李承信はリザーブからどのようなインパクトを出せるのか見たい」と狙いを説明した。

 金星へ両SOのスイッチが鍵を握る。日本はNZに87年の初対戦以降、6戦全敗。前回対戦の18年は当時の正SOだった田村(横浜)がフル出場するも31―69で敗れた。19年W杯でも選手層の薄さが浮き彫りとなり、指揮官は底上げに着手。特に今夏の合宿からタイプの異なる山沢と李承信に経験を積ませ鍛え上げた。世界最高峰の相手に対し、2人のリレーが通用すれば新スタイル確立にもつながる。

 熾烈(しれつ)なポジション争いとして注目されてきたSO。山沢は「比較できない、それぞれの個性がある。大事にしながらやっていきたい」と特徴を融合する大切さを示している。
 当日のチケットは約6万5000枚が完売した。ビッグマッチへ「彼らがオールブラックスを相手にどのようなプレーをするのか見てみたい」とジョセフHC。シン・サクラの方程式が誕生するかもしれない。

 ≪FWにベテラン、BK陣は新星を先発起用≫ニュージーランドは、日本でもプレー経験があり、通算98キャップを誇るロックのレタリックやフランカーのケーン主将らが先発に名を連ねた。

 バックス陣では3キャップ未満の選手を2人起用し、フォスター監督は「質の高いメンバー(編成)になった。良いパフォーマンスを期待している」と説明。

 日本で警戒する選手にリーチを挙げ「できるだけボールを持つ時間を与えない(ことが重要)」と話した。

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