時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ!!③ UTをうまく打つコツ

[ 2022年10月28日 12:00 ]

時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ‼③ UTをうまく打つコツ
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 距離の長いパー3だとアイアンではグリーンまで届かず、フェアウエーウッド(FW)では大き過ぎるといった状況があります。そんなときに活躍するのがユーティリティー(UT)。うまく使いこなすことができれば、パー3だけでなく、パー4やパー5でも有効です。時松隆光プロによれば、大切なのはアドレスとのこと。ぜひマスターしてスコアアップにつなげましょう。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ③

 常住 FWと同様に、UTでもボールが上がらない人が多いようです。何かいい解決策はありますか?

 時松 UTでボールが上がらない人のスイングを見ると、アドレスに問題があります。FWよりもロフトが大きいのでフェース面が上を向きますが、それだと目標に対してスクエアに構えにくく、そういう人はあえてロフトを立てて構えています。

 常住 フェース面を目標に向けやすいからでしょうか。でも、それだとボールは上がらないですね。

 時松 そうです。まずは、本来のロフト通りに構えること。そのためにはソール全体を地面に着けた状態のまま構えることが大切です。

 常住 フェース面が上を向いても目標に対してスクエアに構えるコツはありますか?

 時松 遠くの目標に合わせるよりも、ボールの30センチぐらい先に目印を見つけ、それに対してスクエアに構えましょう。その際、クラブを両手で握ったままフェースを合わせることは避けること。手でフェース面を操作しやすいので、目標の右や左を向くだけでなく、いつの間にかロフトが立ってしまうこともあります。
 
 常住 どうしたらいいのでしょう?

 時松 まずは右手1本でクラブを持ち、ソール全体を地面に着けてからフェース面を30センチ先の目印に向け、それから両手で握ります。ボールの位置も重要です。スタンスの中央だとロフトを立てやすいので、ヘソの正面より左に置きましょう。

 常住 アライメントが正しくてもボールが上がらない人がいます。

 時松 クラブフェースの芯でボールをとらえていないことが考えられます。その場合、フェースの芯でとらえる感覚を身につけましょう。練習場でボールをティーアップしたら、ボールだけを打ちます。スタンス幅を狭くしてハーフショットで構いません。力を入れずに50ヤード先にボールを落とします。芯に当たる感覚が分かってきたら、少しずつスイングを大きくしていきましょう。いつの間にかボールが上がっていることに気づくはずです。

 常住 スイング的には払い打つよりもダウンブロー気味ですか?

 時松 しっかり目のダウンブローで良いでしょう。FWは緩やかなダウンブローでしたが、ユーティリティーはソール幅が狭いので、さらに角度をつけてヘッドを下ろしてもフィニッシュまで振り抜くことができます。ターフを取るつもりで、上からドンとヘッドを下ろすのがポイントです。

 常住 ダウンブローに打つと、手首を痛める人もいますが。

 時松 自分でボールを上げようとしている可能性がありますね。インパクトの前に左手首を甲側に折り、ハンドレートの形でインパクトを迎える形になりがちです。それだと手首を痛めやすいので、ハンドファーストの形でインパクトを迎えましょう。ヘッドよりも手が先行する形で打つとダウンブローの感覚が分かりますし、手首も痛めません。

(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
 
 ◆ジミー・常住本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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