「横田真一の名器を探せ!!」横田も驚くミート率!「コブラのFWは飛ぶ」

[ 2022年10月28日 05:01 ]

新旧モデル(左が最新モデル)を打ち比べた横田真一(撮影・沢田 明徳)
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 ゴルファーのクラブ選びをアシストする「横田真一の名器を探せ!!」。今回はコブラゴルフのフェアウエーウッド(FW)の「LTDx LS」を取り上げる。ツアーでも使用率が上がっている話題の逸品。忖度(そんたく)抜きの評価をモットーとする横田真一(50)が20年発売の旧モデル「KING SPEEDZONE」と打ち比べた結果は? コブラは米国のスター選手、リッキー・ファウラーやゴルフの科学者と評される飛ばし屋のブライソン・デシャンボーらが使用していて、日本でも人気の高いブランドだ。

 「LTDx LS」の特徴はAIでフェース面がデザインされているところ。フェース全体を15ポイントに分け、各ポイントの厚みを最適にすることで反発性能を高めた。またウエートをヘッド前方に配置し低スピンと高初速を実現。さらにクラウン部分に軽量カーボンを採用し低重心と高慣性モーメントを追求したとうたう。

 ただ、横田は「僕はメーカーさんが言っていることを丸のみに信じる方ではありませんので」と前置きし、旧モデルの「KING SPEEDZONE」と打ち比べた。

 ロフト角はいずれも14・5度。先に打った旧モデルの飛距離は弾道計測器のトラックマンで219・1ヤードを記録した。

 続いて打った「LTDx LS」の1打目はそれを上回る231ヤードをマーク。2打目はさらに伸びて239・3ヤード。ヘッドスピードは42・0メートル/秒だった。「やはりこちらの方が飛距離は出ています」とうなずく。

 ところが、3打目は229・8ヤードとややダウン。ヘッドスピードも41・7メートル/秒と少し落ちた。しかし、横田が注目したのはスマッシュファクターと呼ばれるミート率だった。「少し芯(しん)を外しても1・50というのはかなり効率が良い。1W並みの数字です」と感心した。

 ただ、ここから試打は意外な展開を見せる。新モデルを打った後に再度、旧モデルを試した。すると今度はこの日最長の248・7ヤードをマーク。さらにスマッシュファクターも新モデルを上回る1・52が出たのだ。何度もボールを打つうちに、体の切れが良くなったのか。次も1・52をマークし「これは凄いな。旧型の方が良いのか?」と自問するほどだった。

 そして、再び新モデルを試すと、今度は飛距離243ヤード、スマッシュファクター1・52を計測。その後も飛距離244・6ヤード、スマッシュファクター1・52と1W並みの高数値を連発。「コブラのクラブって飛ぶんだな」と思わず漏らした。

 横田の見立てでは旧型の方が若干、ロフトが立っていたということで「(製品の)個体差は当然あります。その中で両者ともスマッシュファクターが1・52を叩き出したのは最新型の方が少しだけ(実力が)上がっているのかなと感じました」と感想を述べた。その上で「でも旧型もそこそこいけるので、中古ショップに行くのもよし、最新型を買うのもよし。みなさんの判断にお任せです」とまとめていた。

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2022年10月28日のニュース