田中希実 国体初800メートル制す 「今日はパッとしなかった」反省も…悪癖改善に手応え

[ 2022年10月11日 04:33 ]

国体の成年女子800メートルで優勝した兵庫・田中
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 国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第10日が10日、宇都宮市・カンセキスタジアムとちぎなどで行われ、陸上成年女子800メートル決勝で、田中希実(兵庫・豊田自動織機)が2分5秒09で優勝した。また成年女子5000メートルは広中璃梨佳(長崎・日本郵政グループ)は15分23秒09で2位に敗れた。大会は全競技を終え、東京が5年ぶり16度目の男女総合優勝(天皇杯獲得)。開催都道府県が総合優勝を逃すのは、17年の愛媛以来となった。最終日の11日は閉会式が行われる。

 後半のギアチェンジが持ち味の田中だが、序盤から先頭に出るレース展開でタイムを伸ばせず。国体では初の800メートル優勝にも「必死さがまだ足りなかったと思う。2周目を上げるのが持ち味だが、今日はパッとしなかった」と振り返った。疲れが出ると足が流れ腕の振りが開く悪癖の改善に取り組んでおり、この日も「体感としては表現できるようになってきた」と手応え。来季以降の日本記録(2分0秒45)更新に向けて「1周目で60秒を切りつつ、どう余裕をつくるか(が鍵)」と話した。

 ≪広中悔しい2位≫成年女子5000メートル決勝で、残り2周で一度は先頭に立った広中だが、大会新記録で優勝した山本有真(愛知・名城大)にラスト200メートルで抜き返され2位。それでも5週連続レースの最終戦を乗り切り、「負けた悔しさはあるが、これも経験。初めての5連戦を乗り切れて良かった」と笑顔で振り返った。連戦の影響で「どこか歯車が狂っているようだった」といい、万全ではない状態で浮かび上がった課題や経験を来季に生かす。

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