今関改め東俊隆が東大生・須山にリベンジの圧勝「勉強では勝てないので相撲では勝たないと」

[ 2022年7月13日 10:57 ]

大相撲名古屋場所4日目 ( 2022年7月13日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

<名古屋場所・4日目>須山(右)を突き出しで破る東俊隆(撮影・亀井 直樹)
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 序ノ口の東俊隆(23=玉ノ井部屋)が現役東大生の須山(24=木瀬部屋)を突き出して2連勝とした。立ち合い相手のもろ手突きを下から跳ね上げて突っ張って一直線。2秒6の圧勝にも「上体が少し伸び上がってしまった」と満足はしていなかった。

 必然のリベンジだった。先場所は前相撲で対戦し、注目を浴びる緊張からか自分の相撲が全く取れずにまさかの敗戦。「東大は頭が良いから、勉強では勝てないので相撲では勝たないと」。その一番は大きく報じられ「記事は見ないようにした。そのことを思い出しながら稽古してきた」と悔しさを力に変えた。部屋での申し合いでは幕下力士に勝つこともあるという。日体大で昨年の全国学生選手権団体優勝に貢献した実力は本物で、今場所は圧倒的な力の差を見せた。

 序ノ口の番付に載った今場所、しこ名を本名の「今関」から「東俊隆 勝介」に改めた。由来は、師匠・玉ノ井親方(元大関・栃東)の現役時のしこ名から「東」、自身の本名である俊介の「俊」、祖父・隆一さんの「隆」、父・勝彦さんの「勝」、俊介の「介」。自ら考案し、一文字ずつ思いを込めてつけた。

 これで2連勝。次は日体大相撲部の同級生・高橋(23=二所ノ関部屋)との対戦が予想される。「前相撲では勝ったけど相手も強いので、思い切りやってもう一回勝ちたい」。連勝を続け、その先の序ノ口優勝を見据えた。

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2022年7月13日のニュース