ナダルが逆転でウィンブルドン3年ぶり4強 痛み止め服用し4時間21分の死闘「その闘志を誇りに思う」

[ 2022年7月8日 04:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第10日 ( 2022年7月6日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

準決勝に進出したナダル(AP)
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 男子シングルス準々決勝が行われ、今季の4大大会2戦2勝で第2シードのラファエル・ナダル(36=スペイン)が第11シードのテーラー・フリッツ(24=米国)にフルセットの激闘の末に逆転勝ちし、3年ぶりに準決勝に進んだ。ニック・キリオス(27=オーストラリア)はクリスティアン・ガリン(26=チリ)にストレート勝ち。グランドスラムで初めて4強入りし、準決勝はナダルと対戦する。

 手負いのナダルが4時間21分の死闘を制した。最後は強烈なフォアハンドのウイナー(決定打)で決着。大歓声を浴び「自分は戦い抜いた。その闘志を誇りに思う」と勝利の余韻に浸った。

 第2セットを奪った直後にトレーナーを呼び、メディカルタイムアウト。腹部に異変が生じていた。陣営の父や妹からは棄権を促すようなジェスチャーもあったが「試合の途中でやめるのはつらい」と痛み止めを服用してプレーを続行。最終セットはタイブレークの末に勝利をつかんだ。

 4大大会3連勝へ前進したが、腹部のダメージは大きく、準決勝については「明言できない」と出場は不透明な状況。7日に検査を受けて最終決断を下す方針を示した。

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2022年7月8日のニュース