~奥嶋誠昭コーチの新理論~① ドライバーショットの軌道はアッパーブローとは限らない!!

[ 2022年7月8日 12:00 ]

~奥嶋誠昭コーチの新理論~① ドライバーショットの軌道はアッパーブローとは限らない‼
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 ツアープロのコーチを務めながら、アマチュアのレッスンも行っている奥嶋誠昭氏のレッスンを今週からスタート。昨季の賞金女王・稲見萌寧や男子の国内メジャーを制した木下稜介らショットメーカーを育てた同氏。アベレージゴルファーが抱える疑問を中心にスイングに関する上達ポイントを紹介します。「白金台女子ゴルフ部」で活躍中の加藤みなみさんがアシスタントを務めます。第1回は「ドライバーショットの軌道はアッパーブローとは限らない!!」です。 動画で見る・~奥嶋誠昭コーチの新理論~①

 奥嶋 加藤さんはドライバーショットの調子はいいけど、アイアンショットが〝いまいち〟だったり、その逆パターンを経験したことはありませんか?

 加藤 あります!

 奥嶋 そういうパターンになる人って、アイアンはダウンブロー、1Wはアッパーブローというイメージが強いんですよ。明らかに異なることを行っているので、一方が良ければ一方が悪くなりがちです。

 加藤 どう対処したらいいんですか?

 奥嶋 同じ打ち方をすれば良いんですよ。ただ、アイアンをアッパーブローに打つのは難しいので、1Wをアイアンのようにダウンブローに打つ方が良いでしょうね。

 加藤 1Wをダウンブローに打つんですか!?初めて聞きました。

 奥嶋 1Wだからダウンブローに打ってはいけないという決まりはありませんからね(笑)。実際、それほど難しいことではありません。ボールの位置を変えていつもと同じスイングをするだけです。

 加藤 ボールの位置を変えるんですか?

 奥嶋 アイアンショットでは、ボールをスタンス中央か1個分左に置きますよね?ドライバーショットではスタンスが広くなりますが、同じ位置にボールをセットします。あとは、アイアンと同じように上から打ち込めばいいんです。とりあえず、一度試してみると分かります。加藤さん、まずは左足踵の延長線上にボールをセットしてみましょう。

 加藤 基本的なことですが、なぜ1Wは左足踵の前にボールを置くのが正しいと言われているんですか?

 奥嶋 そこにあった方が、下から上にヘッドを動かしやすいからです。

 加藤 要するに、アッパーブローに打ちやすいと。

 奥嶋 正解です。逆に言えば、そのボール位置を右に寄せるとアッパーブローに打ちにくいと感じるはずです。ほら、左足踵の延長線上からボールを内側に移すと…。

 加藤 うわっ、靴幅1足分程度右に寄せただけなのに、随分と印象が違いますね。もの凄く中に入っている感じがします。

 奥嶋 へその前よりもちょっと左にあるぐらいですからね。最初は違和感があると思いますが、この位置だとダウンブローで打つイメージというか、ボールの真上からヘッドをおろすイメージが湧いてくるので、ダウンブローで打ちやすくなりますよ。

 加藤 ボール位置を変えたことでの何か注意点はありますか?

 奥嶋 当たり前ですが、アッパーブローに打たないこと。あとはティーの高さを低くすることです。ダウンブローで打つだけに、ティーが高いままだとボールが高く上がって飛距離を稼げない〝天ぷら〟が出るので気をつけましょう。

(取材協力=ヒルトップ横浜クラブ)

 ◆奥嶋 誠昭(おくしま・ともあき)1980年(昭55)3月26日生まれ、神奈川県横浜市出身の42歳。10歳からゴルフを始める。堀越高から米大学留学を経てレッスン活動をスタート。これまでに谷原秀人や一ノ瀬優希らのコーチを務め、現在は稲見萌寧、木下稜介らの指導を行っている。
 
 ◆加藤 みなみ(かとう・みなみ)1997年(平9)5月13日生まれ、栃木県佐野市出身の25歳。12歳でゴルフを始める。日大卒。大学時代はゴルフ部に所属。ベストスコアは72。将来の活躍が期待される女子ゴルファーを応援するプロジェクト「白金台女子ゴルフ部」のマネジャーとしても奮闘中。

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