後藤未有、初の首位発進 遅れてきたミレニアム世代 4週連続予選落ちから7バーディー66

[ 2022年7月8日 04:30 ]

女子ゴルフツアー ニッポンハム・レディース第1日 ( 2022年7月7日    北海道 桂GC=6763ヤード、パー72 )

9番、バーディーパットにトライする後藤(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 ミレニアム世代の後藤未有(21=やまやコミュニケーションズ)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、藤田さいき(36=チェリーゴルフ)、野沢真央(25=愛知製鋼)とともに6アンダーで首位発進した。4週連続予選落ちからのV字回復でツアー初優勝を目指す。7週ぶりに国内ツアー復帰した西郷真央(20=島津製作所)は70で回り、首位と4打差の17位につけた。

 ここまで4戦連続予選落ちの悪い流れと、113位で予選落ちした昨年大会の苦い思い出。後藤にとって、2つのマイナスイメージを一気に払拭する、自身初の首位スタートとなった。

 「あまり危ないところもなく、安定したプレーができた。着々とスコアを伸ばして、余裕を持ってプレーできてよかった」

 粘りのある洋芝に順応した58度ウエッジがさえた。10番パー5で67ヤードの第3打をピンそばに寄せて、お先バーディー。同じくパー5の14番では58ヤードの3打目を、パー4の6番では66ヤードの第2打をいずれも「OK」につけてスコアを伸ばした。これまで北海道の洋芝に苦手意識があったが、「何か変えたわけではないけど、気持ちよくラウンドできている」とうなずいた。

 技術面ではなく、精神面の変化が好転の要因だ。ここまで4戦連続の予選落ち。復調のきっかけを探し懸命に練習を重ねていたが、今週は逆転の発想で練習量を減らしてみた。開幕前日は普段は5時間の練習を2時間に。早く切り上げた分、ロリー・マキロイ(英国)を筆頭に米男子ツアーのスーパープレー集を映像で見ていいイメージをインプット。「悪いイメージが払拭された」と、ポジティブに初日を迎えられた。

 通算7勝の古江、同5勝の西村らと同じ2000年度生まれのミレニアム世代の一人。ただ、プロテスト合格は2度目の挑戦の昨年6月だった。「これからはガツガツ、先陣を切れる選手になりたい」。遅れてきた才能の初優勝は、世代のリーダーへの足掛かりとなる。

 ◇後藤 未有(ごとう・みゆう)2000年(平12)9月29日生まれ、北九州市出身の21歳。4歳からゴルフを始め、沖学園高時代の18年日本女子オープンで8位に入りローアマを獲得。2度目の挑戦となった昨年6月のプロテストで合格した。目標とするゴルファーは宮里藍。1メートル57。

続きを表示

2022年7月8日のニュース