ラグビー日本代表・斎藤直人　“思い出の地”国立で歴史刻む「チームに勢いをもたらしたい」

＜ラグビー日本代表テストマッチ前日練習＞短距離ダッシュで汗を流す斎藤直人
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　ラグビー日本代表（世界ランキング10位）は9日に東京・国立競技場でフランス代表（同2位）とのテストマッチ第2戦に臨む。8日には同地で前日練習を公開。新型コロナウイルス抗原検査の陽性反応による離脱から再合流したSH斎藤直人（24＝東京SG）は思い出の地で躍動を誓った。

　国立を舞台に今年の欧州王者から金星獲得を狙う。斎藤はパス練習や短距離ダッシュなどをこなし調整。持ち味のスピードを武器に「ゲームコントロール、敵陣ではチームに勢いをもたらすパスやラン、仕掛けをしたい」と語った。

　新型コロナの影響で6月30日に一時離脱した。無症状だったため、ホテルの部屋で隔離しながら可能な限りトレーニング。2日のフランス第1戦はテレビ観戦し「もどかしかったというか、プレーしたい気持ちでいっぱいだった」と胸に刻んだ。隔離期間を終え、3日から再合流し、今夏のテストマッチ最終戦に備えてきた。

　斎藤にとって縁がある舞台だ。早大の主将だった20年1月、新しい国立競技場で初めてラグビー公式戦として行われた全国大学選手権決勝で、明大を破り日本一。7―36で完敗した19年12月の対抗戦からリベンジでの頂点に立ち、歴史に新しい一ページを刻んだ。今回も「素晴らしいスタジムでプレーできることはうれしい」と心待ちにしている。

　2日のフランス戦は23―42で敗れ、通算対戦成績は1分け10敗。目指すは初勝利だ。「ポジション柄、チームの中心でなければならない。チームに勢いをもたらしたい」と斎藤。国立で、再び歴史を刻む。

　フランス戦の日本代表登録メンバーは以下の通り。※○は主将。

1稲垣啓太（埼玉）
2坂手淳史○（埼玉）
3ヴァル・アサエリ愛（埼玉）
4ワーナー・ディアンズ（BL東京）
5サナイラ・ワクァ（花園）
6リーチ・マイケル（BL東京）
7ベン・ガンター（埼玉）
8ジャック・コーネルセン（埼玉）
9斎藤直人（東京SG）
10李承信（神戸）
11シオサイア・フィフィタ（花園）
12中野将伍（東京SG）
13ディラン・ライリー（埼玉）
14ゲラード・ファンデンヒーファー（東京ベイ）
15山中亮平（神戸）
16堀江翔太（埼玉）
17森川由起乙（東京SG）
18木津悠輔（トヨタ）
19辻雄康（東京SG）
20テビタ・タタフ（東京SG）
21茂野海人（トヨタ）
22田村優（横浜）
23シェーン・ゲイツ（浦安）