ナダルが準決勝を棄権 腹部の負傷で断念 4強の試合前棄権は91年ぶり

[ 2022年7月8日 08:30 ]

準々決勝で腹部にテーピングをしてプレーしたナダル(AP)
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 ウィンブルドンで全豪、全仏に続く四大大会の“今季V3”を狙っていたラファエル・ナダル(36=スペイン)が7日、準決勝(8日)を前にして棄権すると表明した。

 ナダルは6日に行われた準々決勝で第11シードのテーラー・フリッツ(24=米国)に3―6、7―5、3―6、7―5、7―6(10―4)のフルセットで勝ってこの大会で3年ぶりのベスト4を決めていたが、第2セット終了後に腹部の筋肉を痛め、痛み止めを服用しながらプレー。試合には勝ったものの、準決勝については「明言できない」と語っていた。

 7日の会見では「サーブを通常の力とスピードで打つことはできない。この状態であと2試合を戦えることはできないと判断した」と苦渋の表情を浮かべながら現状について言及。四大大会準決勝の前に棄権を申し出たのは1992年全豪のリチャード・クライチェク(オランダ)以来、ナダルが30年ぶりとなった。ウィンブルドンでの4強による試合前棄権は、1931年に決勝進出を決めていたフランク・シールズ(米国)が足首の故障を理由にプレーを断念して以来、91年ぶりとなった。

 この結果、準々決勝でクリスティアン・ガリン(26=チリ)にストレート勝ちしてナダルと準決勝で対戦する予定だったニック・キリオス(27=オーストラリア)の四大大会での決勝初進出が確定。ノーシードからの決勝進出は2003年のマーク・フィリプーシス(オーストラリア)以来、19年ぶりとなった。

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