【陸上】10秒04のサニブラウン「ここで満足していても何もならない」10日決勝は1強ムード

[ 2022年6月9日 20:00 ]

陸上・日本選手権第1日 ( 2022年6月9日    ヤンマースタジアム長居 )

<第106回陸上日本選手権第1日>男子100メートルの準決勝3組で、1位で決勝進出を決めたサニブラウン(撮影・坂田 高浩)
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 男子100メートル準決勝3組で、9秒97の前日本記録保持者、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)は10秒04(追い風0・8メートル)をマークして1位となり、10日の決勝に駒を進めた。

 風格すら漂うレース運びで、あっさりと今夏の世界選手権参加標準記録(10秒05)を突破した。スタートの反応時間は同組7選手中2番目に遅かったが、後半の爆発的な伸びを披露。「余裕は余裕だけど、反応が遅すぎるかな。もうちょっと集中しなきゃなという感じです。とりあえずまずまず」と振り返った。

 昨年はヘルニアに苦しみ、200メートルのみの出場となった東京五輪も予選落ちに終わった。今季の日本選手では参加標準突破の一番乗りとなったが、「ここで満足していても何もならない」と言う。

 10日の決勝では3年ぶり3度目の日本一とともに、山縣亮太が保持する9秒95の日本記録更新にも期待が懸かる。「ここから1、2段階上げていかないと。やることやればタイムはもっと出ると思う。全力を出し切って、悔いの残らないようにしっかり良い走りができれば」。国内を圧倒的な強さで制し、世界へ進撃する。


 ▽男子100メートル世界選手権への道 日本選手権3位以内の成績を収めた上で同大会終了時点までに参加標準記録10秒05を突破した選手は決定。3位以内の選手が参加標準記録を満たしていない場合は、6月26日の有効期間終了までの記録突破、または、6月29日に世界陸連が公表するワールドランキングで出場資格を獲得すれば出場が決まる。日本選手権3位から漏れた選手が参加標準記録突破やワールドランキングで出場できる場合もあるが、出場可能人数の兼ね合いとなる。

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2022年6月9日のニュース