ラグビーNDS 11日チャリティーマッチからアピール合戦開始! 堀川HC「約束された選手はいない」

[ 2022年6月9日 18:00 ]

オンライン会見に臨んだラグビーNDSの堀川隆延ヘッドコーチ
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 今年1月に大規模噴火と津波に見舞われたトンガの被災者と被災地の復興支援を目的としたラグビーのチャリティーマッチ「エマージングブロッサムズ―トンガサムライフィフティーン」は、11日に秩父宮で開催される。9日には、日本代表予備軍となるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から編成された「エマージングブロッサムズ」が登録メンバー25人を発表。堀川隆延ヘッドコーチ(HC)はオンラインで会見し「ジェイミー・ジョセフ(HC)とコミュニケーションを取って、今(NDSに)いる32人の中から日本代表に近いメンバーをスタートに選んだ。リザーブはその次のレベルの選手」と語った。

 桜のジャージーを目指し、アピール合戦が幕を開ける。NDSは日本代表の実質的な2軍という位置付け。「目的と意義は、あくまでも日本代表に今後なりうる選手たち、ポテンシャルを持った選手たちが集まっている(こと)。ゲームプラン、練習のストラクチャー(組み立て)はすべて日本代表が目指すことと一致させている」と堀川HC。来年に迫ったW杯フランス大会のメンバー争いをするためにも、代表への昇格が必要となる。

 それは経験と実績のある選手も例外ではない。今回、NDSにはW杯2度出場のSO田村優(33=横浜)、通算55キャップを誇るCTB立川理道(32=東京ベイ)がおり、大分合宿で若手選手と汗を流している。田村と立川は11日のチャリティーマッチで先発する。そのほか、今季リーグワンで新人賞に輝いたWTB根塚洸雅(23=東京ベイ)、初代王者に貢献したWTB竹山晃暉(25=埼玉)も先発に名を連ね、まずは今夏のテストマッチで初キャップを獲得するためにアピールする。

 NDSに与えられたチャンスは、チャリティーマッチと、ウルグアイ代表とのテストマッチ第1戦(18日、秩父宮)。この2試合でNDS全員が出場できるわけではなく「競争だと思う。約束された選手はいない」と堀川HC。日の丸の定位置を奪いにいく選手たちへ「持っている能力を最大限発揮できるようなゲームにしてもらいたい」と期待を込めた。

 エマージングブロッサムズのメンバーは以下の通り。

1三浦昌悟(トヨタ)
2堀越康介(東京SG)
3淺岡俊亮(トヨタ)
4ヴィンピー・ファンデルヴァルト(大阪)
5辻雄康(東京SG)
6シオネ・ラベマイ(BL東京)
7嶋田直人(横浜)
8セル・ホゼ(花園)
9茂野海人(トヨタ)
10田村優(横浜)
11根塚洸雅(東京ベイ)
12立川理道(東京ベイ)
13ラファエレ・ティモシー(神戸)
14竹山晃暉(埼玉)
15尾崎晟也(東京SG)
16中村駿太(東京SG)
17海士広大(東京ベイ)
18津嘉山廉人(横浜)
19秋山大地(トヨタ)
20大戸裕矢(静岡)
21飯野晃司(東京SG)
22テビタ・タタフ(東京SG)
23小山大輝(埼玉)
24メイン平(BR東京)
25テアウパ・シオネ(東京ベイ)

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