【陸上】遠藤日向、箱根経由せず大舞台へ「うれしくて泣きそう」5000m連覇で世界切符

[ 2022年6月9日 19:46 ]

陸上・日本選手権第1日 ( 2022年6月9日    ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権第1日>男子5000メートルで力強い走りを見せる遠藤(中央)(撮影・坂田 高浩)
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 男子5000メートルは遠藤日向(住友電工)が13分22秒13で連覇を飾り、今夏の世界選手権(米オレゴン州)の代表に決まった。

 序盤は集団の中団で冷静にレースを進め、残り2周でスパート。松枝博輝(富士通)を突き放した。

 「うれしくて泣きそう。(世界選手権は)目指した舞台なので、決めることができてうれしい。内定するのが一番大事だったので、ホっとしている。世界選手権に出るだけで終わるんじゃなくて、決勝を目標にしている」

 学法石川高時代に国体3連覇など大活躍したが、高校のトップランナーの多くが箱根駅伝を見据えて関東の大学に進学する中、高校卒業後は実業団の住友電工に進んだ。トラックで世界と勝負するための決断だった。

 昨年の日本選手権で初優勝を飾ったものの、参加標準記録を突破できずに東京五輪の舞台には立てなかった。今年は5月に日本歴代2位の13分10秒69をマークして世界選手権の参加標準を突破。3位以内で代表決定という今大会で、ミッションを果たした。

 ◇遠藤 日向(えんどう・ひゅうが)1998年(平10)8月5日、福島県郡山市出身の23歳。郡山四中の3年時に3000メートルで全日本中学校大会とジュニアオリンピックを制覇。学法石川高では2、3年時に全国高校総体の5000メートルで日本人トップの成績を残し、高校時代の自己ベストは13分48秒13。17年に住友電工に入社した。

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