宮崎の見学少年から日本代表へ メイン平「テレビで見ていた選手と…楽しい」11日チャリティーマッチ

[ 2022年6月9日 16:42 ]

オンライン取材に応じたラグビーNDSのメイン平
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 今年1月の地震と津波で被災したトンガの復興支援のため、11日に開催されるラグビーのチャリティーマッチ(東京・秩父宮ラグビー場)に臨む「エマージングブロッサムズ」(日本代表の実質的な2軍で構成されるチーム)の登録メンバーに選ばれたバックスのメイン平(21=BR東京)が9日、オンラインで取材に応じ、「(代表や代表に準じるチームの招集は)初体験で、テレビで見ていた選手とできるのは新鮮で楽しい。今はこの環境でどれだけ自分の力を発揮できるかにフォーカスしている。自分がコントロールできることを頑張りたい」などと意気込みを示した。

 ニュージーランド人の父と日本人の母の元に生まれたメインは、奈良・御所実を卒業後に父の母国へ留学。日本の大学を経ずにコロナ禍の20年にリコー(現BR東京)入りすると、今季は11試合に出場するなど活躍の場を広げている。当初、日本代表候補リストに名前がなかったが、新たにリストアップされる形でナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)入り。「自分のパフォーマンスでは入れるとは思っていなかったので、招集は凄くびっくりした。凄くギリギリで準備した」と振り返った。

 今回のNDSには19年W杯代表のSO田村やCTBラファエレら、21歳と若いメインがお手本とするべきプレーヤーが招集されている。「(田村)優さんは毎回、自分の役割を説明してくれる。優しいし、やりやすい。“ここでおまえはこうして、できれば12番まで引っ張ってポイントを作ってくれ”とか、毎回アドバイスしてくれる。緊張で頭からプレーが抜けている時もあるが、伝えてくれる」と感謝。本来のFBではなく、今回はWTBでのプレーとなりそうだが、「やってみて戸惑いはない。どこ(のポジション)で呼ばれてもいいように準備している」と話した。

 ジョン・カーワン・ヘッドコーチ時代から日本代表が頻繁に合宿地として利用している宮崎市の出身。「学校から帰ると、毎日のように(練習会場の)シーガイアに見学に行って、選手と写真を撮ってもらったりした。菊谷さんだったり、それこそ優さんだったり」と、桜のジャージーに憧れていた時代を振り返ったメイン。2日後のチャリティーマッチ、18日のウルグアイ代表戦が正規の日本代表につながるが、「いずれは本隊に参加したい」と静かに闘志を燃やした。

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2022年6月9日のニュース