体操・杉原愛子、競技生活に「一区切り」全日本種目別で“ラストダンス”

[ 2022年6月8日 08:05 ]

杉原愛子
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 体操女子で16年リオデジャネイロ、昨夏の東京と五輪2大会連続出場の杉原愛子(22=武庫川女大)が18、19日の全日本種目別選手権(東京体育館)で競技生活に一区切りつけることが8日、分かった。

 同日、自身のインスタグラムを更新。「6月の全日本種目別選手権大会出場をもって競技生活に『一区切り』とすることを決めましたのでご報告させていただきます。人生をかけて挑んだ2020東京オリンピックが終わった後、身体的コンディションや気持ちのモチベーションの維持が難しくなったのがきっかけです」などとつづった。全日本種目別には平均台と床運動にエントリーしている。

 杉原は高校1年だった15年のNHK杯で初優勝し、同年の世界選手権代表に。翌年のリオ五輪の団体総合ではメダルにあと一歩と迫る4位に入った。17年には平均台の「足持ち2回ターン」が「スギハラ」と命名された。

 その後は故障との闘いだった。18年は世界選手権の代表に入ったものの、深刻な腰痛を抱えて現地入りし、本番は出場できず。19年も左足首を痛め、昨夏の東京五輪後は左膝を手術するなど満身創痍だった。

 全日本種目別が“ラストダンス”となるが、体操に対する愛は不変。「私の中では『引退』という言葉をあえて使わず、『一区切り』という表現にしました。今大会後も、体操人として体操の魅力を多くの方々に知ってもらえるようエキシビジョンなどを通じ競技者ではなく演技者として活動を継続していきたいと考えています」とした。

 ◇杉原 愛子(すぎはら・あいこ)1999年(平11)9月19日、大阪府東大阪市出身の22歳。4歳で体操を始め、15年アジア選手権の個人総合で金メダルを獲得。五輪は16年リオで団体総合4位、21年東京で団体総合8位だった。1メートル52、44キロ。

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2022年6月8日のニュース