バツベイ・シオネ「日本の皆さんに感謝」伝える トンガ特別チームとして11日にチャリティーマッチ

[ 2022年6月5日 19:42 ]

オンライン会見に参加したトンガサムライフィフティーンのバツベイ・シオネ
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 今年1月に大規模噴火と津波に見舞われたトンガの被災者と被災地の復興支援を目的としたチャリティーマッチは11日に秩父宮で開催される。5日には、リーグワンや各大学からトンガにルーツを持つ選手で編成された「トンガサムライフィフティーン」のフランカー、バツベイ・シオネ主将(39)がオンラインで会見した。

 チームは試合に向け、この日から高知県内で合宿をスタート。バツベイは「初めて会う人もいるし、久しぶりに会うことができた人もいた。うれしい。この合宿は大切な期間」と声を弾ませた。

 噴火が起きた後は、バツベイ自身もトンガに住む家族と連絡を取ることができなかったという。「1週間くらい連絡を取ることができなくて心配した。やっと連絡できても(現地の)被害の大きさを知り、ショックだった」と打ち明けた。

 ラグビー界において、日本とトンガのつながりは強く、リーグワンでプレーするトンガ出身選手も多い。噴火が起きて以降、リーグワンの試合ではトンガ国旗やフラッグを掲げるファンの姿が目立ち、募金など支援の輪も拡大。チャリティーマッチでは「日本の皆さんに感謝」を伝えると胸に刻んでいる。

 チャリティーマッチでは、日本代表の予備軍となるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から編成される「エマージングブロッサムズ」と対戦する。NDSには、18年シーズンから今季まで所属した東京ベイ(旧クボタ)のチームメートたちも選出されており「楽しみにしている」とバツベイ。トンガと日本へ思いを届けるために「自分たちの強みであるフィジカルでどんどん前に出ていきたい」と意気込んだ。

 日本ラグビー協会はチャリティーマッチの収益金を駐日トンガ王国大使館へ寄付するとしている。

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2022年6月5日のニュース