小祝さくら、日本勢トップ21位で予選突破 前週V翌日に渡米の強行日程も「疲れは大丈夫」

[ 2022年6月5日 04:30 ]

米女子ゴルフツアー全米女子オープン第2日 ( 2022年6月3日    ノースカロライナ州パインニードルズGC=6638ヤード、パー71 )

小祝さくら
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 18位から出た小祝さくら(24=ニトリ)が4バーディー、4ボギーの71にスコアをまとめ、通算1アンダーの21位で自身初となるメジャーでの決勝進出を決めた。首位とは8打差。前週、国内ツアーのリゾートトラスト・レディースで今季初勝利を挙げ、優勝翌日に渡米する強行スケジュールを物ともしないタフネスぶりを発揮した。渋野日向子(23=サントリー)、前年覇者の笹生優花(20=フリー)はそれぞれ予選落ちした。

 18年から前週まで歴代4位の国内ツアー連続出場142試合を記録してきた小祝。全米女子オープン出場で記録が途切れることになった今週、米国でも体力面、精神面ともにタフネスぶりを存分に発揮した。中盤に4ボギーが重なりながらも、その後に巻き返してこの日イーブンパー。2度目のメジャーで初めての予選突破だ。

 「もっとうれしいかと思ったけど、あと2日あるから喜びは意外とそんなにないですね。途中からパットが入らない感じになったけど、巻き返すことができて良かったです」

 9番から出て幸先良く2バーディーを先行させる。しかし、17番、1番といずれも1メートルにパーパットがカップに蹴られるなど一時は通算1オーバーまで後退。「1メートルのパットが怖くてどうなるかな…」とパットに狂いが生じた。それでも3番で4メートルの上りを強めのタッチで沈めてバーディーを奪い、「流れも良くなった」。本来のストロークを取り戻し、6番では10メートルのバーディーパットを決めた。

 前週の優勝翌日に渡米する強行軍。さらに連日、気温は30度に近い暑さ。その中でも北海道出身の24歳は「意外と体調も調子も良かったです」とさらり。連続出場を重ねてきた体力はだてではない。精神面の強さもそう。「疲れは大丈夫ですね、でもトイレに行きたかったです…」。後半4番でトイレだと思って小屋のドアを開けると、「誰もいなくてテレビがバンと。休憩所だったみたいで、びっくりしました」と明かす。だが、慣れない環境での出来事にも動じることなく、スコアをまとめてみせた。

 15人が出場した日本勢でトップ21位での決勝進出。首位とは8打差あるが、「予選通過できて守るものもないので、挑戦できたら」と攻めのプレーを見せるつもりだ。

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