元嘉風・中村親方が驚いた「ウオークイン冷凍庫」最先端の二所ノ関部屋で「相撲界の発展のために」

[ 2022年6月5日 16:42 ]

<二所ノ関部屋部屋開き>除幕式を行い、笑顔を見せる元嘉風の中村親方(中央左)と元稀勢の里の二所ノ関親方(同右)ら(撮影・木村 揚輔)
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 大相撲の二所ノ関部屋が5日、茨城県阿見町で部屋開きを行った。二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)のアイデアが詰まった、これまでの常識にとらわれない新しい相撲部屋について、部屋付きの中村親方(元関脇・嘉風)は「快適だと思います」と絶賛した。

 同親方が一番良いと感じたのは、大部屋がなく2、3人部屋や個室が用意されていること。「大人数での生活が苦手な子でも少人数で生活できるというところが他の部屋との違い」と説明した。所属する18人全員が幕下以下なので大部屋で一緒に生活するのがこれまでの常識だったが、個人のプライバシーも尊重する時代に合った方式を取り入れている。2面ある土俵については「同時に稽古できて時間の効率化もできると思う」と期待した。自身の母校である日体大は3面あり、人数の多い大学や高校では2面が主流だが角界では初めてだ。

 また、「ウオークイン冷凍庫」という聞き慣れない単語も飛び出した。「人が入れる大きさ。市場でしか見たことない」という巨大冷凍庫でたくさんの食材を保管するそうだ。「これだけの環境が整えられているから言い訳できない」。恵まれているからこそ、強い力士を育てなければいけないという使命感を強めた。「相撲界の発展のためにと思ってやっていきたい」。最先端の相撲部屋を二所ノ関親方と二人三脚で盛り上げ、角界に新たな風を吹き込んでいく。

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2022年6月5日のニュース