星野陸也“地の利”生かした今季初V王手 2番チップインイーグルで勢い

[ 2022年6月5日 04:30 ]

男子ゴルフツアー BMW日本ツアー選手権森ビル杯第3日 ( 2022年6月4日    茨城県 宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71 )

18番、バーディーパットを決めガッツポーズの星野(撮影・村上 大輔)
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 日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われた。前日から持ち越した3ホールを含め21ホールを回った星野陸也(26=興和)は第3ラウンド65の通算11アンダーまで伸ばし単独トップに立った。星野の日大の後輩、岩崎亜久竜(あぐり、24=フリー)が2打差の2位に続いている。35位で出たアマチュアの中島啓太(21=日体大)が66で回り通算5アンダーで8位まで順位を上げた。

 会場から車で10分の所に自宅がある星野が、地の利を生かして今季初Vに王手をかけた。宍戸CCは今年だけで20回近くラウンドしているホームコース。勝手知ったる場所だけに、2番パー5で左足下がりのライからの10ヤードのアプローチをチップインイーグルとするなど会心のゴルフで一気に首位を奪った。

 「2番で勢いがつきました。今日は自分でも良いスコアで回れたと思います」。タフな一日を乗り切った。全米プロと全米オープンの最終予選会に挑戦し前週帰国したばかり。強行日程の影響でおなかを壊し「おかゆしか食べられなくなった」と苦笑いする。しかもこの日は21ホールを消化しなければならず午前4時前に起床。それでも「自宅が近くて良かった」と第2ラウンドを終えた後に自宅に戻って仮眠を取り、母親が用意したおかゆを3食とってスタミナをつけた。

 今季はスイング改造の効果でヘッドスピードがアップ。アイアンの飛距離が5ヤード伸びた。「高い球でグリーンを狙えるのは大きい」と国内戦で2位2回、5戦全部でベスト10入りと安定した成績を残している。今季3回目の最終日最終組。日大の後輩・岩崎と最終日最終組で回るのは開幕戦以来2度目だ。「ここは凄い地元ですし、世界の試合にもつながるので本当に優勝したい」。最終日を首位で迎えた試合は4戦4勝。地元でその勝率を落とすわけにはいかない。

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2022年6月5日のニュース