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【二所ノ関親方 真眼】若隆景 大型力士が嫌がるお手本のような取り口

[ 2022年5月14日 05:30 ]

大相撲夏場所6日目 ( 2022年5月13日    東京・両国国技館 )

高安(左)を攻め送り出しで下す若隆景(撮影・久冨木 修)       
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 春場所優勝決定戦の再現。今回は高安目線で若隆景の勝因を分析します。相撲は相手が出てくると差し身は入りやすくなるものですが、若隆景はじっくり頭をつけて出なかった。我慢して左の下手を嫌われたことで、逆に高安が根負けした。大型力士が嫌がるお手本のような取り口。私が対峙(たいじ)したとしても、もう勘弁してくれ!出てきてくれよ!という気持ちに陥ったでしょう。

 高安も手首ぐらいまでのぞかせられれば安心感も出て、じりじりと左を深く差し込めることはできたはず。それすらさせなかった。作戦負け、我慢負け、結構な完敗だと思います。小兵が体重差のある相手を負かすには、一つ一つの計算式を解いていないと答えは出ない。地道に作業をこなす若隆景の緻密さが出た相撲で、調子が悪いから前に出ないということではありません。

 あと2つ勝って5勝3敗でターンできれば後半の大関、横綱戦に望みをつなげることができる。今後を左右する重要な週末になります。(元横綱・稀勢の里)

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