松田凜日「もっといい思いを」秋のW杯へ意欲 父・努氏からはまさかの… ラグビー女子日本代表豪州遠征

[ 2022年5月11日 17:45 ]

オンライン会見で笑顔を浮かべる松田凜日
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 ラグビー女子日本代表のWTB松田凜日(20=日体大)が11日、オーストラリア遠征での全3試合を終えて現地からオンラインで総括会見に臨み、「3戦全勝がうれしくて、勝って終われたことは自信になった。W杯でもしっかり結果を残し、もっといい思いをできれば」と今秋のW杯ニュージーランド大会での代表入りと上位進出を目標に掲げた。

 女子日本代表は今回の遠征でフィジーに28―14、オーストラリアン・バーバリアンズに24―10(非キャップ対象試合)、オーストラリアに12―10で勝ち3連勝。特に世界ランキング5位(日本は12位)のオーストラリアには、試合前日に新型コロナウイルスの影響で当初のメンバーから大幅な変更を余儀なくされる中、粘り強いディフェンスで2点差で逃げ切った。

 松田自身、本来のポジションはWTBながら、メンバー変更の兼ね合いで13番(CTB)でプレー。日体大ではプレー経験があるそうで、「不安はあったが、絶対にできないという感じではなかった。フィジカルは自信を持って臨めていたので、強気で体を当てていけた」と満足げ。緊急事態でもチームは強い連携を保てた理由に「グラウンド外でもしっかりコミュニケーションを取り、どこに入ったらどういうプレーをすると理解していたことが大きい」と明かした。

 7人制が行われた昨夏の東京五輪では代表入りを果たしながら、直前のケガで登録メンバーを外れた。直後は「凄く落ち込んだ」というが、大学に戻って地道にリハビリ。そのまま大学で15人制のプレーを続けていたところ、レスリー・マッケンジー・ヘッドコーチからの誘いを受けて今回の遠征で15人制では初の代表入り。フィジー戦で初キャップを獲得し、早くも存在感を発揮している。15人制は7人制に比べて「チームで取るトライが本当にうれしくて、自分が取らなくても本当に喜べる。一体感が凄くいい」とニッコリ。W杯後は「パリ五輪を目指したい」と再びセブンズに軸足を置く考えも示した。

 松田の父は、言わずと知れた元日本代表FBで、W杯に4大会連続で代表に選出された努氏(52)。走る姿は激似と評される父からは、さぞ熱烈な祝福を受けたかと思いきや、「それが、何もなくて」と苦笑いを浮かべて明かした。

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2022年5月11日のニュース