東大生力士・須山 前相撲に連勝 若大根原を寄り切り「淡々と相撲を取ろうと思っています」

[ 2022年5月11日 10:35 ]

大相撲夏場所4日目 ( 2022年5月11日    東京・両国国技館 )

<夏場所4日目>若大根原(手前)を攻める須山(撮影・郡司 修)
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 前相撲が2日目を迎え、初の東大生力士となった須山(24=木瀬部屋)は若大根原(18=西岩部屋)を寄り切った。山田海(16=出羽ノ海部屋)を寄り倒した前日に続く連勝となった。

 「強く当たろうと思った。昨日と変わらず落ち着いてできました」

 立ち合い、1メートル66と14センチ小柄な相手に両腕をねじ込んだ。さらに右から肩すかしにいきながら、最後は左四つで寄り切った。古傷の左肩を手術し、ここ2場所の全休から復帰したばかりの若大根原を「相手の方が絶対に勝ってやろうと気迫があった。強かった」と驚かせた。

 東大で哲学を学び、プラグマティズム(実用主義)を研究するゼミに所属。「好きな哲学者はロバート・ノージック」という24歳には、相撲ファンに止まらない注目が集まる。初土俵でプロ1勝を挙げた前夜は「おめでとうとか、色々いただきました」と笑う。先に3勝した力士から抜けていき翌場所、上位に番付けされる前相撲。「淡々と相撲を取ろうと思っています」と平常心で次の一番に向かうつもりだ。

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