琴ノ若、大関3連破 御嶽海にヒヤリ差し違え辛勝 父・佐渡ケ嶽審判長が「かかと残っていた」

[ 2022年5月11日 05:00 ]

大相撲夏場所3日目 ( 2022年5月10日    東京・両国国技館 )

突き落としで御嶽海を破る琴ノ若(左)=撮影・西海健太郎
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 琴ノ若が大関を3連破した。この日は御嶽海を餌食にし、11勝した先場所から継続する大関戦の連勝は5に伸びた。

 「(自己最高位の前頭)2枚目まで上がっていたのでどこかで当たると思っていた。攻める姿勢を忘れずにいけました」。土俵では薄氷を踏んだ。御嶽海に押し込まれ右足一本で残したが軍配は御嶽海。ところが物言いがつき、協議の結果、父で師匠の佐渡ケ嶽審判長(元関脇・琴ノ若)が「(琴ノ若の)かかとが残っていた」として、軍配差し違えをアナウンスした。

 「物言いがついて申し訳ないと思ったけど、白星になって良かった」。父への心苦しさは、きょう4日目の照ノ富士戦へぶつける。平幕の横綱、大関総なめとなれば、1985年名古屋場所の北尾(後の横綱・双羽黒)以来の快挙となる。

 ≪正代も貴景勝も…3大関総崩れ≫3大関はこの日も精彩を欠いて全滅となった。正代は苦手の大栄翔に一方的に押し出され「苦手意識があるかもしれない。立ち合いから圧力負けした」とがっくりの3連敗。御嶽海は琴ノ若の勢いを止めることができず2敗目。貴景勝も出足がなく高安に完敗し「その日に集中する。それだけ」と淡々と話した。今場所は3人で2勝7敗。 

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2022年5月11日のニュース