琴ノ若が大関連破 貴景勝に続き正代も!三役以上は無敗不在 混戦の主役だ

[ 2022年5月10日 05:30 ]

大相撲夏場所2日目 ( 2022年5月9日    東京・両国国技館 )

正代を攻める琴ノ若(左)(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 平幕・琴ノ若が正代を突き落とし、初日の貴景勝戦に続いて大関を連破した。3日目も御嶽海戦で、昨年初場所で初優勝した大栄翔以来の大関3連破を狙う。2日目にして三役以上に勝ちっ放しが消滅し、早くも混戦ムードが漂いだした。

 大関の押しに上体は反り、右足1本で残した。右から2度、左からも引いて劣勢に立ったが土俵は割らない。「稽古場でやることが出せるようになった。気持ちが乗っているので、結果につながっている」。手応えを語る琴ノ若に幼少から知る、部屋付きの粂川審判長(元小結・琴稲妻)も「重さがあって慌てない。自信をつけている」と目を細めた。

 連続11勝で自己最高位を更新し、取組では上位と当たる序盤戦の目玉に抜てきされた。それに応える、大関連破。勝ち名乗りで受ける拍手には、「いつもより大きく感じる。力になる」と感謝した。

 コロナ禍が始まり、無観客開催になった一昨年春場所新入幕の24歳には、満員の場内で土俵に上がった経験がない。今場所も上限が87%。若貴のライバルだった父・佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が現役時代に浴びた大歓声に憧れを抱いてきた。大関3連破がかかる御嶽海戦へ向け「ここで終わりではない。切り替えていきたい」。3度、場内を沸かす準備はできている。

続きを表示

2022年5月10日のニュース