ウォリアーズが3勝目 カリーが残り45・7秒からFTを8本連続で成功

[ 2022年5月10日 13:58 ]

残り25.9秒にフリースローを2本決めるウォリアーズのカリー(AP)
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 西地区第3シードのウォリアーズ(53勝29敗)は9日、地元サンフランシスコ(カリフォルニア州)で第2シードのグリズリーズ(56勝26敗)を101―98(前半38―41)で振り切って3勝2敗。3年ぶりの地区決勝進出に王手をかけた。

 ウォリアーズは第3Q終了時点で62―69と7点を追う展開。第4Qに入っても序盤で12点のビハインドとなって一度もリードできなかった。

 しかしこのクオーターの残り45・7秒、この日32得点のステフィン・カリー(34)の2本のフリースロー(FT)で94―93と初めてリードを奪うと、そのカリーが残り25・9秒、19・5秒、9・7秒で得たFTをすべて成功させてグリズリーズを土壇場で退けた。

 チームの3点シュート成功率は第3戦の53・1%から24・3%(37本中9本)に低下。しかし今季のFT成功率が92・3%に達していたカリーが3点シュートを14本中10本外しながらも、大詰めでFTを8本連続で成功させてチームを勝利に導いた。

 ウォリアーズはチームを率いるスティーブ・カー監督(56)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示して離脱。来季からキングスの監督になることが決まっているマイク・ブラウン監督補佐(アソシエイテッド・ヘッドコーチ=52)が指揮を執ったが、カリーのシュート力に支えられて貴重な勝利をもぎ取った。

 ジャー・モラント(22)が第3戦で痛めた右ひざの故障で欠場したグリズリーズは試合の大半で主導権を握っていたが、最後の45・7秒だけウォリアーズにリードを許した形。ジャーレン・ジャクソンJR(22)がチーム最多の21得点を稼いだが、95―98で迎えた第4Q残り12・7秒で放った3点シュートは入らなかった。

 第2戦でのゲイリー・ペイトン2世(29)へのフレイグラント2の反則で第3戦で出場停止となっていたディロン・ブルックス(26)は12得点と8アシスト、モラントに代わって先発したタイアス・ジョーンズ(25)は19得点と5アシストを記録したが最後の攻防で競り負けた。

 このカードは11日にグリズリーズの地元メンフィス(テネシー州)で行われる。

 一方、東地区準決勝シリーズでは第2シードのセルティクスが敵地ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で第3シードで昨季王者のバックスに116―108(前半47―48)で競り勝って2勝2敗。アル・ホーフォード(35)とジェイソン・テータム(24)がともに30得点をマークし(ホーフォードはプレーオフ自己最多)、第3Q残り3分13秒で11点差を追う展開から、第4Qを43―28として試合をひっくり返した。

 バックスではヤニス・アデトクンボ(27)が34得点、18リバウンド、5アシストをマークしたものの苦杯。このカードの第5戦は11日にセルティクスの地元ボストンで行われる。

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