筑波大がVリーグ・日立を撃破 フルセット激闘 野津が攻撃で光る 「自信を持ってやれた」

[ 2022年5月1日 17:57 ]

第70回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会 ( 2022年5月1日    丸善インテックアリーナ大阪 )

<筑波大・日立>勝利を喜ぶ筑波大のメンバー(撮影・岸 良祐)
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 男女の予選グループ計16試合が行われた。

 初日にVリーグ勢のデンソーを破った東海大は、埼玉上尾にストレート勝ちする連日のVリーグ勢撃破で決勝トーナメント進出を決めた。筑波大は2―1で日立に勝ち、大学生チームの健闘が目立つ。女子は、東海大のほか久光、PFU、NECが決勝トーナメント進出。

 男子は4組中3組の決勝トーナメント進出チームが確定。A組の名古屋、FC東京、B組のサントリー、ジェイテクト、D組の東レ、堺のVリーグ勢が順当に決勝トーナメント進出を決めた。C組はパナソニックが決めており、残る1枠をJT広島と早大で争う形となった。

 筑波大がフルセットの末にVリーグ勢の日立を撃破した。中西康己監督は「30日は硬かったけれど、足が動いていた」と試合を振り返った。

 初日はNEC相手に大健闘を見せたが、フルセットの黒星。ディフェンスの粘りを反省に臨んだことが結果につながった。倉田朱里主将が第3セットにトスを上げると見せかけて相手コートに落とす好プレー。「第1、第2セットとツーアタックは使っていなかったのと、リベロがいない状況でセッターも前衛にいたので、やるならここと思った」頭脳プレーだった。

 相手の連続得点で17―15と迫られた場面だっただけに3点差とリードを広げ勝利の道を切り開いた大きなプレーでもあった。

 攻撃面では野津亜珠佳の活躍も目立った。兵庫・龍野高時代の最高成績は、3年時の県ベスト8で近畿大会出場。筑波大には一般入試で入学した。「空中で相手のブロックの動きだったりがいつも以上に見えました。練習してきたことを自信を持ってやれたと思います」と笑顔で試合を振り返った。

 部員19人の少数精鋭の部では選手兼任で主務もこなす。「両立は大変ですけれど、部の伝統ですから」とフル回転でチームに貢献。中西監督は「バネがあるのでジャンプ力がある。意図を持ったプレーができる」と相手のディフェンスを見ながらのアタックを評価していた。

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