木下稜介 いざ全米&全英キップ獲得への“戦い”スタート 国内ツアー開幕戦に意気込み

[ 2022年3月30日 17:44 ]

<東建HMカップ練習日>練習ラウンドでグリーンの感触を確かめる木下稜介(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイト・カップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金2600万円)は3月31日から4日間、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で行われる。

 プロ転向10年目の木下稜介(30=ハートランド)は昨季、国内メジャーの日本ツアー選手権でツアー初優勝するなど2勝を挙げて賞金ランキング自己最高の3位に大躍進。さらなる飛躍が期待される選手の一人だ。

 「開幕までの試合数は誰よりもこなしてきてると思うので」

 昨年12月23日に急性虫垂炎のため緊急手術を受け、5日間入院した。そのため1月の米ツアー、ソニー・オープンは無念の欠場となったが、病み上がりで挑んだ2、3月のアジアンツアーでは3試合中2試合でトップ10入り。これまで課題としてきたパッティングのグリップをクロスハンドに変え、大きな手応えをつかんで帰国した。

 現在、世界ランキングは76位。既に5月の今季海外メジャー第2戦、全米プロへの出場権は獲得。次なる今季の目標は7月第2週時点の世界ランキング60位以内に与えられる全英オープン切符と米国での最終予選を突破しての全米オープン切符。この二つをクリアしたさらにその先には今年12月時点の世界ランキング50位以内に与えられる来年4月のマスターズ切符があるが、これらを実現していくためには国内で開幕ダッシュを決めなければならない。

 「去年、最終日最終組で優勝を逃しているので」

 昨年のこの大会は首位・金谷拓実に1打差の2位で最終日を迎えながら73と崩れ、優勝した金谷とは4打差の4位に。悔し涙を流した。あれから1年。国内メジャーを含む2勝を挙げ、初の海外メジャーとなる全英オープンの舞台も踏んだ。当時240位だった世界ランキングも急上昇し、はっきり優勝を意識しての国内開幕戦となる。

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2022年3月30日のニュース