バックスが東地区全体2位に浮上 得点王争いではアデトクンボとエンビードが同数で2位

[ 2022年3月30日 11:50 ]

76ersのエンビードをかわしてシュートに持ち込むバックスのG・アデトクンボ(AP)
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 NBAは29日に各地で5試合が行われ、バックスは敵地フィラデルフィア(ペンシルベニア州)で76ersに118―116(前半51―61)で競り勝って47勝28敗。前日までの東地区全体3位から2位に浮上し、首位ヒートとゲーム差を「0・5」とした。

 76ersは3連勝のあと連敗を喫し、東地区全体2位からセルティクスにも抜かれて4位にダウン。2点を追っていた第4Qの残り1・6秒、ジェームズ・ハーデン(32)が外したシュートをゴール下にいたジョエル・エンビード(28)が拾ってシュートを放ったが、バックスのヤニス・アデトクンボ(27)にブロックされて同点機を逃した。

 東地区上位の順位争いだけでなく得点王争いも史上稀に見るデッドヒートとなっている。この試合でアデトクンボが40得点で、エンビードは29得点を記録したために、2人とも今季62試合に出場して得点合計は1853と同数。平均得点は29・89とまったく同じになった。

 得点部門で1位にいるのはこの日のマーベリクス戦を欠場したレイカーズのレブロン・ジェームズ(37)で55試合で30・13。アデトクンボとエンビードの差はわずか0・24だが、得点王のタイトルを獲得するには原則的に全体の70%の出場(58試合)が必要とあって(例外的措置はあり)、左足首を痛めているジェームズは残り7試合で3試合の出場が必要になっている。

 3人が絡んだ得点王争いでの1位と3位の最終的な最少点差は、1985年シーズンにドミニク・ウィルキンス(ホークス)が30・25でタイトルを獲得したときの0・45だが、今季は現時点でそれよりも少ない点差となっている。

 ジェームズが欠場したレイカーズは敵地ダラス(テキサス州)で西地区全体4位のマーベリクスに110―128(前半56―82)で敗れて31勝44敗。3連敗を喫して西地区全体で10位から、同率のスパーズに抜かれて11位に順位を下げた。

 プレーオフ進出に可能性を残すプレーイン・トーナメントに出場できるのは7~10位の4チーム。2シーズンぶりのファイナル優勝を目指して昨オフに実績のあるベテラン中心の補強を敢行したレイカーズだったが、シーズン終盤で崖っ縁に立たされている。

 <29日の結果>
バックス118―116*76ers
ブルズ107―94*ウィザーズ
*ネッツ130―123ピストンズ
*マーベリクス128―110レイカーズ
*クリッパーズ121―115ジャズ
 *はホームチーム

 <29日終了時点での東地区全体順位>
 ▼1~6位(無条件でプレーオフ進出)
(1)ヒート(48勝28敗)
(2)バックス(47勝28敗)
(3)セルティクス(47勝29敗)
(4)76ers(46勝29敗)
(5)ブルズ(44勝32敗)
(6)ラプターズ(43勝32敗)
 ▼7~10位(プレーイン・トーナメントの対象)
(7)キャバリアーズ(42勝33敗)
(8)ネッツ(40勝36敗)
(9)ホーネッツ(39勝37敗)
(10)ホークス(38勝37敗)
 ▼11~12位(プレーオフ圏外もまだ可能性あり)
(11)ニックス(34勝42敗)
(12)ウィザーズ(32勝43敗)
 ▼13~15位(プレーオフ圏外で可能性消滅)
(13)ペイサーズ(25勝51敗)
(14)ピストンズ(20勝56敗)
(15)マジック(20勝56敗)
 *レギュラーシーズンは82試合

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