倉本昌弘 9年ぶりレギュラーツアーでエージシュート達成狙う 東建ホームメイト・カップ出場

[ 2022年3月30日 12:48 ]

<東建HMカップ練習日>今大会に出場する永久シードの倉本昌弘(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの今季国内ツアー開幕戦、東建ホームメイト・カップ(賞金総額1億3000万円、優勝賞金2600万円)は31日から4日間、三重県桑名市の東建多度CC名古屋(7062ヤード、パー71)で行われる。

 ツアー通算30勝の“レジェンド”倉本昌弘(66=フリー)が永久シード保持者の権利でこの試合に出場する。2019、2021年の日本プロに出場しているが、レギュラーツアーの平場のトーナメントに出場するのは2013年以来、9年(8シーズン)ぶりのこと。今月10日に2014年から13年間務めた日本プロゴルフ協会の会長を退任したのを契機に選手としての活動に力点を移した。主戦場は国内シニアツアーになるが、この後も関西オープン(4月14~17日、兵庫・よみうりCC)、ミズノ・オープン(5月26~29日、岡山・JFE瀬戸内海GC)などレギュラーツアー5~6試合への出場を予定している。

 「新鮮ですね。われわれがやってた時代とは随分、顔触れが変わったんで。じっくりJGTO(日本ゴルフツアー機構)の良さを見させてほしいですね」

 倉本が9年ぶりのレギュラーツアー参戦で目標に掲げているのは(1)予選通過(2)ファンへの恩返し(3)尾崎将司に次ぐレギュラーツアー史上2人目のエージシュート達成の3点。

 「ファンの中には何であんなロートルが出てくるんだという方もいると思う。出る限りは最低でも予選通過」と言葉に力を込めた。

 予選ラウンド2日間は倉本が注目選手として名前を挙げる久常涼(19=SBSホールディングス)、木下稜介(30=ハートランド)と同組。久常はツアー史上4人目の10代優勝を狙う若手有望株。木下は昨季、国内メジャ、日本ツアー選手権など2勝を挙げて賞金ランキング3位に躍進した実力派中堅選手だが、尾崎将司、青木功、中嶋常幸のAONに抗しながら30勝を挙げた倉本が彼らに求めるのは現状を突き破る大躍進。

 「僕らの時代の強い選手は年間3勝、4勝、5勝してガーンとファンに印象づけるというのがあったけど、今の選手は年間1勝か2勝しかしないから印象づける前に終わっちゃう。試合数も少ないから間が1カ月、2カ月空いちゃうと全く印象が薄れちゃうんですよ。凄くいい選手がいっぱいいるのに世に出ていけない。それが今の男子ツアーの一番の問題」

 65歳で出場した昨年7月の日本プロは予選落ちしたものの2日目に69の好スコアをマーク。開幕戦から単なる話題づくりではない本気のゴルフを見せる。

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2022年3月30日のニュース