友野一希、代替出場も自信「追い詰められた人間の強さ」SNS上で“代打の神様”

[ 2022年3月23日 07:57 ]

<世界フィギュア2022>本番リンクで午後練習を行った友野一希(撮影・長久保 豊)
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 23日開幕のフィギュアスケート世界選手権の公式練習が22日、フランス・モンペリエで行われ、男子で今季の四大陸選手権準優勝の友野一希(セントラルスポーツ)が夜の本番リンク練習で調整した。SP「ニューシネマパラダイス」の曲かけではトーループの4回転―3回転、4回転サルコー、3回転半を全て降り、ノーミスを披露。その後は精力的にジャンプを確認した。

 先週のプランタン杯で今季を締めくくるはずが、移動日にドイツ・フランクフルトで三浦佳生(目黒日大高)のケガによる代替出場を知らされたという。「友達と旅行いきたいね~って言っていた。まあ予定も全部なくなって、フランクフルトで電話で聞いて頭抱えながら…。でも人間追い詰められると覚悟が決まってからはすごく早くて」と苦笑いで語った。

 4年前の世界選手権も急きょ出場が決まったが、5位入賞を果たした。「今度は前回よりも実力を上げて臨んでいる世界選手権。どれだけ自分の力を示せるかを意識して、4年前のように何かを切り開けていければ」と語った。

 代役出場が多い中で好成績を残し続け、「追い詰められた人間の強さかな」と笑う。SNSでは“代打の神様”とも呼ばれている。「さすがに5回目は凄いな、しか出てこなくて」と笑い「このような形でチャンスをいただいてうれしい反面、補欠からなのでまた次につながるいい機会になればいい。補欠ではありますけれど、でも、世界的に見たら戦えるんじゃないかという気持ちがある」と明かした。

 世界で最もレベルの高い日本でもまれ、国際大会でも表彰台に立つなど経験値は上がっている。「どこの誰か分からないですけれど“まだ終わっていないぞ”と自分の中で言われているのかなっていう気持ちにもなった」と言い「自分の今シーズンのテーマだった“史上最高”を最後の最後、この世界選手権で出せたら」と決意を新たにした。

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2022年3月23日のニュース